ゲオHD、24年3月期決算は営業利益58%増の168億円と大幅増益…高級時計のリユース品好調、ゲーム機本体は新品・中古とも拡大、TCG販売も伸長

ゲオホールディングス<2681>は、5月10日、2024年3月期(23年4月~24年3月)の連結決算を発表し、売上高4338億4800万円(前の期比15.0%増)、営業利益168億1400万円(同58.3%増)、経常利益187億4900万円(同57.2%増)、最終利益109億0200万円(同91.9%増)だった。

・売上高:4338億4800万円(同15.0%増)
・営業利益:168億1400万円(同58.3%増)
・経常利益:187億4900万円(同57.2%増)
・最終利益:109億0200万円(同91.9%増)

リユース系リユース商材の売上高は、同30.3%増の1704億8900万円だった。リユースラグジュアリー商材、特に高級時計を中心に扱うOKURA TOKYOは小売販売に注力し好調に推移した。商品構成の中心であるリユース衣料・服飾雑貨は消費者の価値観や嗜好性にもとづく消費スタイルの変化などを理由に需要は継続拡大し、国内及び国外の2nd STREETが好調に推移した結果、リユース系リユース商材全体の売上は大幅に増加した。

メディア系リユース商材の売上高は同7.0%増の736億円だった。ゲーム関連商材は旧作ゲームソフトの根強い人気や、前年度下期より需給バランスが改善していた家庭用ゲーム機本体のリユース市場への供給増加を背景に、売上は堅調に推移した。

また、スマートフォンやタブレット端末等通信機器は、SIMロック販売の禁止や新品価格の高騰などでリユース市場が拡大しているが、それに対応する形で、「GEO mobile」の単独店出店やゲオ店舗への併設を積極的に展開することで通信機器の販売機会を創出し、販売を順調に伸ばした。

新品商材の売上高は同10.8%増の1323億9100万円だった。前期に比べ新作ゲームソフトのヒットタイトルには恵まれなかったものの、家庭用ゲーム機本体やトレーディングカードの販売増が牽引し、売上増加した。

また、外国為替相場の円安進行により、為替差益10億4300万円を計上した。このほか、収益性の悪化により、主に国内店舗等について減損損失を16億1100万円計上したという。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高4360億円(前期比0.5%増)、営業利益120億円(同28.6%減)、経常利益120億円(同36.0%減)、最終利益60億円(同45.0%減)、EPS151.12円を見込む。

・売上高:4360億円(同0.5%増)
・営業利益:120億円(同28.6%減)
・経常利益:120億円(同36.0%減)
・最終利益:60億円(同45.0%減)
・EPS:151.12円

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