東映アニメ、第1四半期は劇場・TVアニメ伸び営業益160%増…ソーシャルゲームは減収

東映アニメーション<4816>は、本日(7月29日)、第1四半期(4~6月期)の連結決算を発表し、売上高79億4100万円(前年同期比13.6%増)、営業利益15億9400万円(同160.2%増)、経常利益18億0400万円(同137.1%増)、四半期純利益11億6100万円(同134.5%増)だった。

 

 

 

同社の決算短信によれば、主力の映像製作・販売事業の収益が伸びたことが主な要因のようだ。セグメント別の状況は以下のとおり。

(1)映像制作・販売事業は、売上高34億6800万円(同33.6%増)、セグメント利益8億4800万円(前年同期3億8200万円の赤字)だった。劇場アニメでは「映画プリキュアオールスターズNewStage2」と「ドラゴンボールZ 神と神」を公開したほか、「探検ドリランド」が加わったことやライブラリー作品の放映権販売が好調に稼動したこと、「ドラゴンボール」シリーズのパッケージソフトの販売が好調に推移した。ただし、ソーシャルゲームについては、前年好調だった『聖闘士星矢 ギャラクシーカードバトル』の反動減などがあったため、大幅な減収になったという。

(2)版権事業は、売上高26億6700万円(同1.0%増)、セグメント利益10億3900万円(同11.5%減)だった。「ワンピース」のソーシャルゲームは前年同期比ほぼ横ばいで推移した一方、「ドラゴンボール」シリーズの商品化は劇場公開もあり好調に推移した。

このほか、商品販売事業は、売上高14億9200万円(同2.2%減)、セグメント利益400万円(同94.1%減)、その他事業は売上高3億5900万円(同46.2%増)、セグメント利益7600万円(同112.9%増)だった。

 

■2014年3月期の見通し

2014年3月期は、売上高276億円(前期比18.0%減)、営業利益29億円(同39.2%減)、経常利益32億円(同39.2%減)、当期純利益20億円(同39.2%減)を見込む。

 

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高874億5700万円、営業利益286億6900万円、経常利益297億9100万円、最終利益209億円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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