2012年のモバイルコンテンツ市場は16%増の8510億円…スマホソーシャルゲームは442%増!

一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、9日、2012年(1月~12月)のモバイルコンテンツ関連市場について市場規模調査について、対前年比16%増の8510億円となったと発表した。内訳は、フィーチャーフォンが27%減の4793億円、スマートフォンが361%増の3717億円だった。  

    急激な伸びをみせたスマートフォンではソーシャルゲームの伸びが目立ち、全体の伸びをけん引したことがわかる。442%増の2607億円となった。スマートフォン向けのコンテンツ市場に占める割合は70%あまりを占めるようになった。また後述するようにフィーチャーフォンのソーシャルゲームの市場規模をすでに凌駕している。このほか動画・映像配信市場が262億円、音楽コンテンツ市場が198億円などとなっている。     一方、フィーチャーフォン市場については、ソーシャルゲーム等市場が同9%減の1888億円となった。全体と比較するとゆるやかな減少にとどまった。このほか、モバイルゲーム市場が30%減の398億円、着うたが41%減の554億円、装飾メール系が40%減の128億円、電子書籍市場が35%減の650億円と続いた。     最後に、モバイル・コンテンツ・フォーラムでは、市場規模に影響を与えたプラットフォームモデルとして、 (1)OS事業者などのマーケットをプラットフォームとするアプリモデル (2)キャリアがプラットフォームを提供するコンテンツ取り放題モデル (3)ブラウザをプラットフォームとする Web コンテンツモデル (4)キャリア販売店を起点とした月額課金モデル の4種類があると整理したうえで、(1)については「海外マーケットに事業を拡大していく上では、非常に成長性の高いプラットフォーム」とし、代表例として『パズル&ドラゴンズ』や『LINE』をあげている。また(4)についてネイティブアプリに比べて表現力が劣るため、ユーザーニーズがリッチコンテンツにシフトしていく上で大きな影響を受けるとし、ブラウザの機能を拡張するHTML5のさらなる高機能化が期待されると指摘している。 このほか、リリースではモバイルコマースについても触れられている。詳細は、こちらを確認してほしい。