ジーモード、ソーシャルゲームの四半期売上は2億円に拡大-今後は収益性とスマホに重点

ジー・モード<2333>が昨日(5月6日)に発表した2011年3月期の決算は、減収・減益・最終赤字となったものの、このなかで、ソーシャルゲームの売上が非常に伸びていることも明らかになった(関連記事)。今回は、ソーシャルゲームの売上の推移を見ていこう。 まず、同社の決算説明会資料や決算短資をもとに、四半期毎の売上の推移を見てみたものが以下のグラフになる。2010年3月期の第3四半期には約100万円程度であった売上高が2011年3月期の第3四半期には1億5300万円となり、第4四半期には2億0100万円に伸びている(※)。 (※)2010年3月期については100万円単位の数字でしか得られなかったため、このような記載になっている。   第2四半期から第3四半期にかけて売上が1億円近く伸びているが、これについては第2四半期に6タイトルの新作を投入した効果が出たようだ。第4四半期に伸びが落ちているように見えるのは、新作のリリースが2タイトルにとどまったためであろうと思われる。それでも5000万円近い上乗せに成功している。    ソーシャルゲーム事業の売上が伸びると同時に、同社全体の売上に占める割合も上がっている。その売上の比率は、2011年3月期の第1四半期には1.1%だったが、同期第4四半期には15.12%まで上昇した(下図)。今後、収益性を重視したソーシャルゲームの投入と、スマートフォン対応に重点を置くとのことで、タイトル数を増やすよりも、今まで以上に作り込んだタイトルをリリースしていくという考え方なのだろうか。