KADOKAWA、第2四半期はシネコン事業売却により減収・営業減益 書籍・雑誌は好調 『艦これ』は今後期待できるIP

KADOKAWA<9477>は、本日(10月25日)、第2四半期(4~9月期)の連結決算を発表し、売上高722億円(前年同期比9.9%減)、営業利益28億円(同25.7%減)、経常利益35億円(同19.6%減)、四半期純利益37億円(同136.5%増)だった。

 


減収減益での着地となったが、当サイトの取材に対し、同社では、今年3月に実施したシネコン事業の売却に伴い、売上と利益が減少したことが主な要因とコメントした。

主力の出版については、業界全体が厳しい状況にあるなか、雑誌はムック本や広告収益などが好調に推移した一方、書籍もライトノベルやメディアミックス作品、書籍が順調に推移した。

最終利益はプラスとなったが、海外の連結子会社を売却し、特別利益28億2500万円を計上したことによる。

なお、注目を集めている『艦隊これくしょん~艦これ~』は、ブラウザゲームからスタートし、書籍やマーチャンダイジング、ゲームソフトなど展開が進んでおり、今後、大きく成長するIPとして期待しているとのこと。

売上貢献作品は以下のとおり。

(単行本)
「シャボンだまのきせき」チョコザイ/こう(角川書店)
「ルイージマンション2 カンペキガイドブック」(エンターブレイン)
「会うたびに「あれっ、また可愛くなった?」と言わせる」神崎恵(中経出版)
「大泉エッセイ 〜僕が綴った16年」大泉洋(メディアファクトリー)

(文庫)
「県庁おもてなし課」有川浩、「マリアビートル」伊坂幸太郎(角川書店)
(ライトノベル)
「ソードアート・オンライン」川原礫、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」伏見つかさ (アスキー・メディアワークス)
「カゲロウデイズ」じん(自然の敵P)(エンターブレイン)

(コミックス)
「デッドマン・ワンダーランド」片岡人生/近藤一馬(角川書店)
「とある科学の超電磁砲」鎌池和馬/冬川基/はいむらきよたか(アスキー・メディアワークス)
「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ、「坂本ですが?」佐野菜見(エンターブレイン)
「となりの関くん」森繁拓真(メディアファクトリー)

(劇場映画)
「ライジング・ドラゴン」「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」「貞子3D2」(角川書店)

(DVD、Blu-ray)
「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」「デート・ア・ライブ」「ライジング・ドラゴン」(角川書店)
「鍵泥棒のメソッド」「STEINS;GATE Blu-rayBOX」(メディアファクトリー)

(ゲーム)
PSP「境界線上のホライゾンPORTABLE」(アスキー・メディアワークス)
PSVita「フォトカノKiss」(エンターブレイン)
PS3、Xbox360「KILLER IS DEAD」(角川ゲームス)


なお、2014年3月期の業績予想は非開示。合理的な業績予想の算定が困難であることを理由としてあげている。
株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2554億2900万円、営業利益259億3100万円、経常利益266億6900万円、最終利益126億7900万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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