クルーズ、第2四半期は営業益192%増の24億円…『アヴァロンの騎士』や『HUNTER × HUNTER』、SHOPLISTが貢献

クルーズ<2138>は、本日(11月5日)、第2四半期累計(4~9月期)の連結決算を発表し、営業利益が前年同期比192%増の24億5200万円となった。主力のソーシャルゲームでは『アヴァロンの騎士』や『HUNTER×HUNTER』がヒットしたことに加え、これまで投資を続けてきたSHOPLIST.comが大きく成長したことが主な要因。

同社の発表した決算は、売上高119億5200万円(前年同期比140.1%増)、営業利益24億5200万円(同197.9%増)、経常利益24億3000万円(同192.8%増)、四半期純利益14億7800万円(同190.9%増)だった(前年同期は単体のため、比較はあくまで参考値となるので注意してほしい)。

 


また、第2四半期(7~9月期)の業績を見ると、売上高60億6800万円(前四半期比3.1%増)、営業利益9億5200万円(同36.5%減)、経常利益9億4800万円(同36.0%減)、四半期純利益6億1200万円(同29.3%減)だった。

 
【クルーズの四半期売上高・営業利益の推移(億円)】
資料: クルーズの決算短信より作成。


前四半期比で増収減益となったものの、同社では、第2四半期で『アヴァロンの騎士』や『HUNTER×HUNTER』に関する広告宣伝活動を強化したためと説明している。これについては第1四半期の決算発表時に公開されているものだ。

 


減益になったことに目が行きがちだが、第2四半期の当初の見通しを上回って着地した点も注目される。超過した額は、売上高1億5200万円、営業利益1億5200万円、経常利益1億3000万円、四半期純利益4800万円となっている。



■第3四半期の業績予想 ネイティブアプリを復数リリース

2014年3月期の見通しは非開示だが、第3四半期(4~12月期)の見通しを開示している。売上高176億5200万円、営業利益30億5200万円、経常利益30億4400万円、四半期純利益18億6100万円を見込む。

 


ブラウザゲームは微減を見込むなど保守的な予想としている。2014年3月末までに復数のスマートフォン向けネイティブアプリをリリースする計画で、その数字が読みきれないためだ。

まず、年内にレースゲーム『ACR DRIFT』を世界177カ国でリリースすることも明らかにした。史上最高クラスのグラフィックで表現された世界の自動車50車種以上が登場し、車とパーツ最大22億通りの組み合わせから思い通りに車をカスタムができる。ロサンゼルスやラスベガスなど実在する国で25種類以上のコースも登場するという。また2人同時対戦も可能で、世界中のプレイヤーとオンライン対戦が楽しめるとのこと。
クルーズ株式会社
http://crooz.co.jp/

会社情報

会社名
クルーズ株式会社
設立
2001年5月
代表者
代表取締役社長 小渕 宏二
決算期
3月
直近業績
売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2138
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