デジタルガレージ、7~9月期は営業益8600万円、黒字転換 投資事業の収益改善とWEBマーケティングの堅調で

デジタルガレージ<4819>は、本日(11月12日)、第1四半期(7~9月期)の連結決算を発表し、営業利益が8600万円と黒字転換に成功した。マーケティング事業が底堅く推移したことに加え、投資事業での収益が改善したことによる。

同社の発表した決算は、売上高72億7300万円(前年同期比37.0%増)、営業利益8600万円(前年同期5100万円の赤字)、経常利益4億7300万円(同183.4%増)、四半期純利益3億8900万円(同82.3%増)だった。


 


(1)ペイメント事業は、売上高32億7700万円(同16.6%増)、営業利益2億0300万円(同34.1%減)だった。決済ソリューションの決済件数、取扱高が引き続き堅調に伸長したものの、ペイメント事業を統括する中間持株会社econtext Asia Limitedでの株式公開の準備コストなどが発生したため、増収減益となった。

(2)マーケティング事業は、売上高30億6800万円(同29.8%増)、営業利益1億3600万円(同5.4%増)だった。アフィリエイトマーケティングが好調だった。またインターネット上のオンラインでマーケティング活動を行い、顧客をオフラインである実店舗へと誘導するO2Oソリューションの開発・提供にも取り組んだ。

(3)インキュベーション事業は、売上高9億2700万円(同604.4%増)、営業損益7700万円の赤字(同2億5800万円の赤字)だった。投資環境の好転を受け、株式売却による利益が増加した。またNeo Innovationでは、アジャイル開発の手法を用いたコンサルティング業務を行っており、米国の大企業向けに順調に拡大しているとのこと。

また経常利益が大きく増加したが、これは営業損益が黒字転換したことに加え、持分法による投資利益の増加と営業費用が減少したことによる。

 

■2014年6月期の見通し

2014年6月期は、売上高320億円(前期比14.4%増)、営業利益18億円(同36.1%増)、経常利益35億円(同13.7%増)、当期純利益21億円(同22.7%減)を見込む。