ゲーム株概況 スクエニHDが新高値 コナミはカジノ関連で脚光 スマホ関連にはリバウンド狙いの買いか

11月12日の東京株式市場では、日経平均が上昇するなど主力株が買われたことを受けて投資心理が改善、ゲーム関連株も総じて堅調だった。スクウェア・エニックスHD<9684>が年初来高値を更新するなど大手ゲーム会社のほか、スマートフォン・ソーシャルゲーム関連株にも下値で買いが入った。ただ、スマホ・ソーシャル関連が本格的な戻りになるかどうかはまだ不透明だ。市場では、証券優遇税制の廃止に伴う個人投資家の売り需要や、ファンドの決算対策もあり、目先はまだ売り圧力が強いのではないかとの指摘もあった。


■スクエニが新高値 カジノ関連でコナミが高い
業績好調の目立つ大手ゲームソフトが堅調だった。スクウェア・エニックスHDが年初来高値を更新するとともに、コーエーテクモHD<3635>やセガサミーHD<6460>、バンダイナムコHD<7832>がしっかり。このほか、カジノ関連として、コナミ<9766>も堅調だった。コナミについては、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が11日付のレポートでレーティングを最上級の「Outperform」の継続、目標株価を3000円から3400円に引き上げている。


■ソーシャル・スマホゲーム関連に見直し買い
スマートフォンゲーム関連株は、ガンホーの決算発表以降、売り込まれる局面が続いたものの、ネット関連株の中心であるサイバーエージェント<4751>が買われたことに加え、ここ最近の下落で株価が75日移動平均線もしくは25日移動平均線から20%以上下に乖離していた銘柄が多かったこともあって、テクニカル的なリバウド狙いの買いや見直し買いが入ったものとみられる。

目立ったところでは、前日比6.69%上昇となったKLab<3656>のほか、4.69%上昇のアクセルマーク<3624>、3.28%上昇のenish<3667>などがあげられる。

他方、コロプラ<3668>やオルトプラス<3672>、エイチーム<3662>などがさえない。前日比マイナスとなったものの、チャート上では下ヒゲ、もしくは陽線となっている銘柄が多く、他の銘柄と同様、下値での買いが入っていた模様だ。


■ゲーム関連株一覧
銘柄名 コード 現在値 前日比 前日比率
クルーズ 2138 3,180 -15 -0.47%
ディー・エヌ・エー 2432 1,808 25 1.40%
アドウェイズ 2489 1,643 103 6.69%
アクセルマーク 3624 736 33 4.69%
グリー 3632 827 -15 -1.78%
コーエーテクモHD 3635 1,199 18 1.52%
ボルテージ 3639 996 22 2.26%
KLab 3656 696 41 6.26%
ネクソン 3659 890 13 1.48%
エイチーム 3662 2,333 -29 -1.23%
モブキャスト 3664 1,071 32 3.08%
enish 3667 2,517 80 3.28%
コロプラ 3668 2,539 -11 -0.43%
オルトプラス 3672 4,715 -170 -3.48%
日本ファルコム 3723 999 15 1.52%
ケイブ 3760 98,000 0 0.00%
ガンホー・オンライン・エンター 3765 56,900 1,000 1.79%
エイティング 3785 1,908 18 0.95%
ドリコム 3793 90,800 300 0.33%
日本一ソフトウェア 3851 777 31 4.16%
トーセ 4728 669 4 0.60%
サイバーエージェント 4751 3,295 105 3.29%
セガサミーホールディングス 6460 2,628 70 2.74%
バンダイナムコHLDGS 7832 1,981 11 0.56%
マーベラスAQL 7844 569 29 5.37%
任天堂 7974 12,310 210 1.74%
GMOインターネット 9449 1,117 5 0.45%
スクウェア・エニックス・HD 9684 1,746 11 0.63%
カプコン 9697 1,780 -2 -0.11%
コナミ 9766 2,568 24 0.94%