PCからタブレット端末へのシフトがより明確に…GFKが「2013年度上半期 パソコン、タブレット端末販売動向」を発表

世界トップクラスの市場調査企業であるジーエフケーマーケティングサービスジャパン(GFK)は、パソコン及びタブレット端末のリテール(量販店など)市場における販売動向を発表した。以下がリリース内容である。


■パソコン+タブレット端末で前年同期並みを維持
2013年度上半期(2013年4-9月)のリテール市場(*2)におけるパソコン+タブレット端末の販売台数は、前年比1%増となった(図1)。パソコンが数量前年比24%減となる一方、タブレット端末が同89%増と大幅な成長を遂げた。

成長率の違いからパソコンとタブレット端末の数量構成比には大きな変化がみられ、2013年4-9月期のタブレット端末の構成比は42%と、前年同期の22%から倍増した(図2)。特に7インチクラスタブレットが急速に市場を拡大した12年度下半期以降、販売は大きく伸長しており、ノートPCとの販売台数の差は4%ポイントに迫っている。


 


■情報閲覧中心にタブレット端末へのシフトが進む
タブレット端末購入者への調査(*3-1)において、タブレット端末とパソコンの使用用途について尋ねたところ、いずれの機器も「情報の検索・閲覧」が最も多く挙げられた。タブレット端末は起動時間や携帯性でパソコンよりも優位性があり、「情報閲覧」用のメイン機をパソコンからタブレット端末へ切り替える層が増えているとみられる。

一方、「オンラインショッピング」や「オンラインバンキング」、「画像・動画の編集」はパソコンのみで行うという回答が多かった。セキュリティーや処理性能、容量の面でパソコンの優位性が認識されていることが伺えた。消費者調査(*3-2)では、タブレット端末の普及率はまだ16%程度にとどまっている。タブレット端末の普及が進むにつれ、タブレット端末とパソコンの使い分けがより明確になっていくであろう。

 
*1 Windows(RT除く)搭載端末はタブレット形状でもパソコンに含む
*2 量販店、専門店、携帯電話専門店、インターネット通販(メーカー直販は除く)
*3 消費者調査(GfK Consumer Insight)より
調査期間:2013年7月~9月
回答者:18才以上の男女 (1)約360人(タブレット端末購入者 )、 (2)約65,000人
調査方法:インターネットリサーチ


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