ゲーム株概況　ケイブがS高、新作『ジャグラー×モンスター』は新規登録停止中　ミクシィは下落、外資系証券が「売り」判断

1月17日の東京株式市場ではミクシィ<2121>の下げが目立った。前日に引き続き、割高と判断する証券会社のアナリストレポートが発行されたことから、売りが続いた。新作タイトルへの期待感が蒸し返されたケイブ<3760>とクルーズ<2138>の上昇も目立った。

ケイブは前日比504円（17.5％）高の3380円と、取引制限値幅の上限（ストップ高）で取引を終えた。終値がストップ高となるのは2日連続だ。

15日にリリースした新作ゲームアプリ『ジャグラー×モンスター』のiOS先行版のダウンロードが伸びており、市場の期待感につながったようだ。ユーザーの伸びが驚異的なのかインフラが脆弱だったのかは不明だが、17日にケイブはサーバーの負荷が高まっているとして、『ジャグラー×モンスター』の新規登録を停止している（関連記事）。
 
クルーズも705円（14.2％）高の5660円とストップ高で取引を終えた。新作レースゲーム『ACR DRIFT』への期待感が続いている。ただ、オーストラリアで先行配信した『ACR DRIFT』のダウンロードランキングは徐々に伸び悩んでおり、売上ランキングも270位前後で推移している。
 
一方、前日に引き続き下げが目立ったのはミクシィ。終値は290円（4.1％）安の6860円だった。メリルリンチ日本証券が前日発行の投資家向けリポートで、「『モンスターストライク』だけでは持続成長を期待できず」と指摘し、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」（3段階中の最下位）に引き下げたことが売りを誘った。

メリルリンチによれば、「根幹のmixi事業で利用者と収入減が続き、『モンスト』以外に成長材料を見出しにくい」という。前々日にはゴールドマン・サックス証券も、ベストケースとして『モンスト』が月20億円の売上を出すタイトルに育ったとしても、算出される理論価値は4900円といい、「売り」の投資判断を継続するリポートを発行していた。


以下、17日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ケイブ	3760	3,380	504	17.52%
クルーズ	2138	5,660	705	14.23%
アエリア	3758	1,462	77	5.56%
エイチーム	3662	6,340	320	5.32%
ドリコム	3793	276,700	12,600	4.77%
オルトプラス	3672	2,500	80	3.31%
モブキャスト	3664	1,217	37	3.14%
アクセルマーク	3624	776	15	1.97%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,620	45	1.75%
ボルテージ	3639	1,214	14	1.17%
エイティング	3785	1,837	20	1.10%
ＧＭＯインターネット	9449	1,342	13	0.98%
コロプラ	3668	3,110	30	0.97%
日本ファルコム	3723	1,057	10	0.96%
カプコン	9697	1,882	16	0.86%
ＫＬａｂ	3656	852	4	0.47%
ディー・エヌ・エー	2432	2,229	10	0.45%
日本一ソフトウェア	3851	883	2	0.23%
コナミ	9766	2,492	5	0.20%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,227	2	0.16%
ネクソン	3659	940	0	0.00%
サイバーエージェント	4751	4,430	-10	-0.23%
ガンホー	3765	694	-2	-0.29%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,181	-16	-0.73%
マーベラスＡＱＬ	7844	755	-8	-1.05%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,734	-19	-1.08%
グリー	3632	1,094	-13	-1.17%
セガサミーＨＤ	6460	2,634	-55	-2.05%
任天堂	7974	14,645	-415	-2.76%
ミクシィ	2121	6,860	-290	-4.06%