英国ガン研究所、世界で初めてガン治療研究のためのゲームアプリをリリース


イギリスのガン研究所Cancer Research UKは、2月4日、世界で初めてガン治療のデータ解析のためのAndroid/iOS向けゲームアプリ『Play to Cure: Genes in Space』をリリースした。同研究所のCarlos Caldas教授によると、「『Play to Cure: Genes in Space』によって、近々、より正確にガンを診断し、それぞれのガンの症状に合った治療方法を提供できるようになるだろう。」とのこと。
 
  

本作は、宇宙空間を舞台に、宇宙船を操作して隕石等の障害物を避けながら、貴重な素材”エレメント・アルファ(Element Alpha)”を集めていく、ランアクションゲーム。プレイヤは、はじめに貴重な素材”エレメント・アルファ”の配置箇所を決める。これにより、プレイヤが決めた”エレメント・アルファ”の配置箇所をもとに、軌跡が自動的に生成される。そして、プレイヤは宇宙船を操作してこの軌跡上を進ませることで、”エレメント・アルファ”を集めていく。
 
 

 
大量のユーザーのプレイデータはCancer Research UKに送られ、莫大な遺伝子情報の解析に使われる。では、Cancer Research UKは本作のプレイデータをはじめとしたゲーム内のログをもとに膨大な遺伝子ビックデータを解析し、様々なガンの症状における突然変異パターンを解析することで、それぞれのガンにおける発ガン要因を研究することができる、としている。Cancer Research UKによれば、最終的にはそれぞれのガンに合わせた新薬を開発できるようになる、という。

国立がん研究センターによれば、ガンは遺伝子の病気であり、正常の遺伝子に何らかの傷が生じる突然変異の蓄積によって発症することがわかっている。
 
  
 

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(C)Cancer Research UK