ファニモ、中華圏でのスマホゲーム展開支援事業を開始…ゲーム開発会社による自社運営をサポート

ファニモは3月11日、海外進出を目指す日本国内のスマートフォンゲーム開発会社向けに、中華圏(中国語繁体字エリア:台湾・香港・マカオ・シンガポール・マレーシア)展開支援事業を開始したと発表した。海外企業による代理運営ではなく、ゲーム開発会社の自社運営を、ファニモがパートナーとしてサポートする。

ゲーム開発会社自身が中華圏で自社ゲームを運営する際の問題点を、ファニモがコンサルティングやサポートを実施することで解消し、迅速な海外展開を実現する。ゲーム開発会社は自社で運営することで、海外ユーザーの動向を直接把握でき、今後の海外展開ノウハウとして蓄積する事ができるという。

ファニモによれば、海外展開時の代理運営と自社運営の課題はそれぞれ以下のようになるという。代理運営は「儲かりにくい」「ノウハウが自社に蓄積されない」「コンテンツの制御」、自社運営は「人材」「言語や商習慣の壁」「ローカライズ品質」など、それぞれ課題があった。

代理運営会社への委託の場合
1. 代理運営会社の希望契約条件との未合致
2. 売上のレベニューシェアによる自社取分の大幅減少
3. ソースコード開示や公開後のコンテンツの取り扱いへの不安
4. 自社内に海外展開ノウハウが蓄積されない
5. 言語や商習慣の壁によるビジネススピードの低下
 
完全自社運営で海外展開する場合
1. 現地で受け入れられるレベルのローカライズ品質
2. 現地語を話せる・確認できるスタッフの不足
3. 現地企業を含む発注先の進行管理スタッフの不足
4. 現地での集客方法(広告宣伝・広報)の未把握
5. 現地市場のトレンド未把握


ファニモは自社運営における課題について、月額固定費で実務を含むサポート・コンサルティングを実施し、ゲーム開発会社の海外展開担当スタッフであるかのように継続的に支援する。ファニモが担うのは主に下記の5点となる。ファニモは自社の中華圏における人材やコネクションを活用する。

1. 現地向けカルチャライズ(ローカライズ・マネタイズ調整等)
2. 集客(広告宣伝・広報等)
3. 改善(現地ユーザーテスト、市場トレンドの取り込み等)
4. 運用(現地語での公式サイトやカスタマーサポート等)
5. 海外展開における外注先の進行管理