アプリマーケティング研究(6) 先月に続いてAndroid版の事前予約サービスを比較してみた

■はじめに

「ハヤトク(ゲームギフト)」、「予約トップ10」、「Lobi」などの事前予約サービスでの獲得数の拡大やtwitterなどを利用してパブリッシャーの自社サイトで事前予約数の増加施策の成功例も出てきたことで、事前予約サービスは今まで以上に注目を集めるプロモーション手法となっている。マーケットからのリジェクトやアカウントBANのリスク、また以前と比較してブースト施策の広告効果の悪化もあり、ブースト広告の限界が見え始めているなかで、事前予約サービスはさらに重要なプロモーション手法となってくるだろう。

今週は2月12日の記事(参照)に続いて3月調査として各事前予約サービスのAndroid版の数値をまとめました。



■案件数・予約数比較(Android)




先月との大きな違いは獲得できる最大規模が増えていることだろう。ハヤトクは3,300から7,000件へ、予約トップ10は3,600から9,700件へ増加している。最大獲得件数が増加している理由としてはもちろん事前予約サービスの成長もあるが、広告予算のなかで事前予約サービスへ投下する広告費が増加したことが大きな理由だと考えられるだろう。



■所感

事前予約サービスへの出稿に関して言うと、弊社『ゲームギフト』の「ハヤトク」への問い合わせも直近で急激に増えており事前予約サービスへの注目度の高さを感じている。

また広告費の回収という面で考えても事前予約サービスは他の広告と比較しても効果が高く、プロモーション担当者からすれば“出稿しない理由のない広告メニュー”という声も聞こえ始めている。

今後も引き続き事前予約サービスの比較に関しては定期的に取り上げていきたいと思います。



■自社サイトでの予約最大化の施策

『フルボッコヒーローズ』や『サウザンドメモリーズ』などにみられるように自社サイトでの予約を最大化する施策も重要な施策となっている。

事前予約を最大化するためにどのようなメニューでどこに出稿するか? プロモーション手法も増加している。

①メディアへの掲載依頼
②twitterやtwitter広告を利用したSNSによる拡散
③自社サイトでの予約を成果としたアフィリエイトの出稿

事前予約の広告メニューの選択肢が増えたことによってプロモーション担当者の役割はより重要なものになるだろう。


 

■執筆者紹介


森山 晃義

国内初のネイティブソーシャルゲームに特化した集客スタジオ、株式会社AppBroadCast アプリマーケティングラボラトリー ラボ長。モバイル広告の黎明期からモバイル広告業務に携わる。プラットフォーム系SAPのプロモーションマネージャーを経て、ネイティブアプリのデベロッパーではGoogleトップデベロッパーの認定に尽力。2013年8月より現職にてゲーム集客戦略の支援を手掛ける。

​市場の拡大ととともにアプリのリリース数が増加したことで、今回の事前予約のようなリリース前からの集客施策だけでなく、サービス開始後のプロモーションも含めたプロモーション戦略を考えることもアプリが成功する重要な要素となっています。記事の内容に関するご意見・ご質問あるいは、集客プランに関するご相談がございましたら、こちらからご気軽にお問い合わせください。