電通・博報堂DYのネット広告売上高、13年度は初の1000億円超え…1~3月は前年比29%増の302億円

大手広告代理店2社の月次広告売上高が4月9日に出そろった。2社を合計した2014年3月のネット広告売上高は前年同月比26%増の139億円と、統計をさかのぼれる2006年4月以降では最高となった。また、2013年度の合計は初めて1000億円を上回った。

電通(単体)と博報堂 DYホールディングス(博報堂、大広、読売広告社の3社の合計)が発表している月次売上高から、インターネットとモバイル関連メディアの広告売上高を抜き出し、合計した数字となる。3月は例年、広告費が伸びやすい時期ではあるが、これまでの最高額だった2013年3月の111億円を大きく上回った。
 

四半期(3か月間)ごとに集計したところ、大手2社の14年1~3月期のネット広告売上高は計302億円と前年同期から29%増えた。5四半期連続で前年比2ケタ%の成長を続けており、データを比較できる2006年4~6月以降では最大。四半期として300億円の大台を上回るのも初めてだ。
 

2013年度(2013年4月~2014年3月)の合計は1004億円と、前年度から24%増加。2006年度以降では初めて1000億円の大台を超えた。
 


一方、3月の伝統的な4媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)合計の月次売上高は、前年比6%増の1406億円だった。1~3月の四半期では3573億円。

四半期ベースで3500億円を上回るのは2008年10~12月以来、約5年ぶりとなる。08年秋のリーマンショック以降落ち込んだ広告費全体が回復基調に入り始めたと捉えることもできそうだ。
 

 

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