【ゲーム株概況(6/24)】マーベラスAQLが12％高…スマホ版『ログレス』の売上4位を好感　今日上場のフリークアウトは買い殺到で初値つかず

6月24日の東京株式市場で、マーベラスAQL<7844>の上昇が目立った。Aimingと共同で提供するスマートフォン向けゲーム『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が自己最高となる4位に浮上した（関連記事）ことをきっかけに買いが集まり、終値は前日比129円（12％）高の1170円だった。

『剣と魔法のログレス いにしえの女神』の6月17日から開催していた200万ダウンロード記念の「魔晶石1.5倍増量キャンペーン」を前日 夜に終了、期間限定ガチャ「インディの秘宝」シリーズを本日24日13時に終了すると予告していたので、駆け込み的な購入が発生したのではと推測できる。

前日、韓国企業に『虫姫さま』のスマホゲーム化ライセンスを提供すると発表し、取引制限値幅の上限（ストップ高）まで買われたケイブ<3760>も上昇。ただ、取引終盤にかけて伸び悩む展開だった。

ゲーム株ではないが、ネット企業としては本日上場したフリークアウト<6094>に注目が向かった（関連記事）。2010年10月に設立されたアドテクノロジー企業で、わずか3年9カ月で上場を果たした。ネット広告枠のリアルタイムオンライン取引におけるDSP（広告主側のプラットフォーム）「FreakOut」と、ビッグデータを分析するDMP（データ管理プラットフォーム）「MOTHER」を手がけている。PCだけでなく、スマートフォンやタブレットにも対応している。

上場初日のきょうは買い注文が殺到し、初値がつかなった。取引終了時の気配値は公開価格の2000円の2.3倍となる4600円だった。なお、会社公表資料では、今期（2014年9月期）の売上高は前期の1.5倍となる31億円に成長する予定だが、開発コストの増加などで純利益は前期の8600万円から100万円に急減する見通しだ。

株価が一株利益の何倍まで買われているかを示すPER（株価収益率）は、株価を4600円とおくと、前期基準で280倍、今期会社予想基準で1万4800倍と、20～30倍台の平均的な日本株のなかでは突出して高い水準だ。株式市場の同社に対する成長期待の高さを映し出しているが、仮に収益がついてこなかった場合のリスクは高い。


以下、24日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
マーベラスＡＱＬ	7844	1,170	129	12.39%
ガーラ	4777	180	11	6.51%
コロプラ	3668	2,912	113	4.04%
ケイブ	3760	2,239	62	2.85%
アエリア	3758	1,700	40	2.41%
ｅｎｉｓｈ	3667	1,796	31	1.76%
オルトプラス	3672	1,510	24	1.62%
ボルテージ	3639	1,439	20	1.41%
日本一ソフトウェア	3851	664	9	1.37%
セガサミーHD	6460	1,982	16	0.81%
任天堂	7974	12,445	55	0.44%
日本ファルコム	3723	980	4	0.41%
ＧＭＯインターネット	9449	1,168	3	0.26%
バンダイナムコHD	7832	2,416	4	0.17%
モブキャスト	3664	968	1	0.10%
ネクソン	3659	991	1	0.10%
コナミ	9766	2,252	1	0.04%
カプコン	9697	1,759	-1	-0.06%
スクウェア・エニックスHD	9684	1,752	-5	-0.28%
コーエーテクモHD	3635	1,356	-4	-0.29%
クルーズ	2138	4,295	-15	-0.35%
ディー・エヌ・エー	2432	1,371	-6	-0.44%
サイバーエージェント	4751	4,170	-20	-0.48%
ドリコム	3793	2,310	-17	-0.73%
エイチーム	3662	6,650	-60	-0.89%
アクセルマーク	3624	930	-12	-1.27%
ガンホー	3765	678	-11	-1.60%
ＫＬａｂ	3656	1,059	-18	-1.67%
ミクシィ	2121	17,740	-460	-2.53%
グリー	3632	929	-34	-3.53%