【ゲーム株概況(6/26)】『ラブライブ！』の韓国配信を材料にKLabが16％高…株式分割のミクシィは売られる、グリーも業績懸念から安い

6月26日の東京株式市場では、KLab<3656>やマーベラスAQL<4777>など、好材料の出たゲーム株に買いが向かった。

KLabは前日比161円（16％）高の1168円まで買われた。きょう昼ごろ、提携先のNHNエンターテインメント経由で、スマートフォン向けゲーム『ラブライブ！スクールアイドルフェスティバル』を韓国のGoogle Play向けに配信開始したと発表（関連記事）。発表を受けて海外展開の業績寄与に対する思惑から買いが膨らんだ。

マーベラスAQLは5％高。こちらは、午後に新作アミューズメントマシン『パズドラＺ テイマーバトル』が順次稼働を開始したと発表したこと（関連記事）が買いのきっかけになったもよう。国民的スマホゲーム『パズル＆ドラゴンズ』を題材としたアーケードゲームとなる。期待の新作スマホゲーム『うた☆プリアイランド』のリリースが間近との思惑から、ブロッコリー<2706>も買われた。

一方、ミクシィ<2121>が株式分割考慮後の前日比で8％安と下げが目立った。きょうは1株を5株に分割する株式分割の権利落ち日で、きょうの取引から分割後の株価で取引される。

株式分割後は、最低投資金額が下がるため（ミクシィの場合200万円近くから30万円台に低下）、投資家層が増えるとの期待が高まりやすい。ただ、きょうの株価上昇が限定的だったため、取引終了にかけて、先回り買いしていた向きが利益確定売りに動いたとする見方があった。

また、グリー<3632>も42円（5％）安と、配当権利落ち分を考慮してもさえない。JPモルガン証券など複数の外資系証券が、業績の下振れを懸念するリポートを発行したことが売りを誘った。

JPモルガン証券は、15年6月期の営業利益の見通しを従来の370億円から309億円に下方修正し、目標株価を930円と従来の1100円から引き下げた。同社のアナリストは今年4～6月期のコイン消費が国内外ともに想定以上に 弱含んでいる点や、新作タイトル投入の遅れなどを理由に挙げた。


以下、26日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ＫＬａｂ	3656	1,168	161	15.99%
ガーラ	4777	199	23	13.07%
マーベラスＡＱＬ	7844	1,167	59	5.32%
アクセルマーク	3624	867	27	3.21%
日本一ソフトウェア	3851	679	20	3.03%
サイバーエージェント	4751	4,170	75	1.83%
クルーズ	2138	4,215	35	0.84%
モブキャスト	3664	913	5	0.55%
ディー・エヌ・エー	2432	1,375	7	0.51%
ガンホー	3765	659	3	0.46%
ｅｎｉｓｈ	3667	1,746	6	0.34%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,748	2	0.11%
コロプラ	3668	2,847	1	0.04%
ボルテージ	3639	1,391	0	0.00%
コナミ	9766	2,267	-1	-0.04%
ネクソン	3659	983	-1	-0.10%
セガサミーＨＤ	6460	1,955	-2	-0.10%
任天堂	7974	12,165	-45	-0.37%
日本ファルコム	3723	988	-6	-0.60%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,348	-15	-1.10%
ＧＭＯインターネット	9449	1,132	-13	-1.14%
カプコン	9697	1,719	-20	-1.15%
エイチーム	3662	6,390	-90	-1.39%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,391	-36	-1.48%
アエリア	3758	1,597	-27	-1.66%
ドリコム	3793	2,199	-47	-2.09%
オルトプラス	3672	1,438	-36	-2.44%
グリー	3632	881	-42	-4.55%
ケイブ	3760	1,885	-96	-4.85%
ミクシィ	2121	3,300	-292	-8.13%