ドリコム、第1四半期は営業利益1億1100万円と黒字転換…ジョジョとONE PIECEが既存タイトル補う 7~9月期は損益ゼロとなる見通し

ドリコム<3793>は、本日(7月30日)、第1四半期(4~6月期)の連結決算について、売上高19億8100万円(前四半期比14.5%増)、営業利益1億1100万円(同1億2200万円の赤字)、経常利益1億0600万円(同1億0600万円の赤字)、四半期純利益9200万円(同9200万円の赤字)だった(ただし、前四半期は単体の決算となるため、比較は参考値となる)。

 


同社では、収益の主力となるソーシャルゲーム事業で、リリースからの経年とスマートフォンへのユーザー移行により既存ゲームの縮小が続いたものの、他社配信アニメ版権ゲームが既存ゲームの縮小を埋め、売上高が前四半期比で伸長した、としている。他社配信タイトルとは、『ONE PIECE トレジャークルーズ』と『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』とみられる。ソーシャルラーニング事業、広告メディアサービスは事業開発段階にあるという。

セグメント別の状況は以下のとおり。

①コンテンツサービスは、売上高17億6300万円、セグメント利益1億8400万円だった。アニメ版権ゲーム2タイトルは、ユーザーの評価を得、順調にユーザーを獲得するとともに、業績への寄与も本格化しつつあるという。他方、既存ゲームに関しては、中核ユーザーに焦点をあてた運用・サポートにより「ちょこっとファーム」が売上を維持したものの、「Reign of Dragons」、「神縛のレインオブドラゴン」などは売上が縮小した。またソーシャルラーニング事業では、英語学習アプリ「えいぽんたん」の運用に傾注し、定額制の導入など事業拡張への試行を進めた。既存アプリを含む累計ユーザー数は200万人を超え、累計の問題回答数も18億題に至ったが、業績への影響は事業開発段階にあり軽微にとどまった。

②広告メディアサービスは、売上高2億1900万円、セグメント損益7300万円の赤字だった。動画を利用したリワード広告の導入促進に加え、スマートフォン向けコンテンツ事業者を広告主とする広告サービス「HEATAPP REWARD」、「フライングガチャ」の拡販に注力した。ミュージックプレイヤーアプリ「DropMusic」のバージョンアップ対応や、第2四半期以降にリリース予定のマンガアプリ「DropComics」の開発を行った。



■第2四半期の業績予想

第2半期(7~9月期)は、売上高17億円、営業利益ゼロ、経常利益ゼロ、四半期純利益ゼロを見込む。

 


株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高108億円、営業利益22億8100万円、経常利益21億9200万円、最終利益11億5900万円(2023年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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