VOYAGE GROUP、2014年9月期通期の業績予想を上方修正…営業益は15億円→19億円に引き上げ アドテク事業が好調

VOYAGE GROUP<3688>は7月30日、2014年9月期の通期連結業績見通しを上方修正した。売上高は従来予想を10億円(7%)上回る150億円、営業利益は同4億円(27%)上回る19億円、純利益は同2億円(22%)上回る11億円に、予想を引き上げた。

懸念材料だった消費増税の影響が比較的軽微だったこと、アドテクノロジー事業の業績が想定以上に伸びたことが、上方修正の背景。



同時に2014年9月期第3四半期(2013年10月~2014年6月)の連結決算を発表した。売上高は112億円、営業利益/経常利益は14億円、純利益は8.88億円だった。



以下、事業別の概要となる。

メディア事業:売上高は49.51億円、セグメント利益は7.40億円。「ECナビ」「PeX」「リサーチパネル」を中心とした会員向けの事業が堅調に推移した。メディア運営の知見を活用したポイントソリューション提供など、周辺領域への事業拡大も進んでおり、デジタルギフトオンデマンドサービスでは、導入企業数とギフト発行金額が大幅に増加したという。
 
アドテクノロジー事業:売上高は54.29億円、セグメント利益は7.59億円。RTB(Real Time Bidding、オンライン広告枠のリアルタイム取引)広告市場の急速な拡大を背景に、SSP(Supply Side Platform、メディア側の取引プラットフォーム)である「Fluct」を中心とした広告配信プラットフォーム事業が堅調に推移した。「Fluct」において、ネイティブ広告やエキスパンド動画広告の配信を開始するなど、新たな広告手法への対応を進めている。
 
その他インターネット関連事業:売上高は8.68億円、セグメント損失は4400万円。グローバルでのオンライン調査パネル提供事業を手掛けている。