カプコン、第1四半期決算は45%減収・営業75.3%増益を達成…新作有力タイトルの不在で

カプコン<9697>は、本日(7月30日)、第1四半期(4月~6月期)の連結業績を発表し、売上高95億7500万円(前年同期比45.1%減)、営業利益12億6800万円(同75.3%増)、経常利益12億2300万円(同6.3%増)、四半期純利益7億6500万円(前年同期比7.5%減)だった。

 


同社では、コンシューマにおける新作有力タイトルの不在などにより前年同期比で大幅な減収となったものの、売上原価の低減や販売費および一般管理費の抑制に努めるなど収益性の改善を推し進めた結果、営業利益では前年比75.3%の大幅な増益となった、としている。

貸借対照表をみると、ゲームソフト仕掛品が前年同期の103億円から130億円に増加している。目立った新作有力タイトルがないことから、売上原価が費用計上されず、新作のリリースに付随して発生する広告宣伝費などが計上されなかったためと見られる。

セグメント別の状況は以下のとおり。

(1)デジタルコンテンツ事業は、売上高55億円(同55.8%減)、営業利益11億3100万円(同167.6%増)だった。『逆転裁判123 成歩堂セレクション』が底堅い売行きを示したほか、前期にミリオンセラーを達成した『デッドライジング3』が堅調だったものの、目玉タイトル不在の商戦を余儀なくされた。『モンスターハンターポータブル 2nd G for iOS』も順調に推移した。

(2)アミューズメント施設事業は、売上高は22億円(同11.4%減)、営業利益2億1400万円(同41.5%減)だった。既存店の伸び悩みに加え、消費増税の影響などもあって、弱含みに推移した。

(3)アミューズメント機器事業は、売上高14億9800万円(同26.7%減)、営業利益6億2700万円(同4.8%減)だった。パチスロ機で新機種の投入はなかったほか、業務用機器部門も商材が不足した。



■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高800億円(前期比21.7%減)、営業利益105億円(同1.9%増)、経常利益102億円(同6.8%減)、当期純利益66億円(同91.6%増)を見込む。従来予想からは変更なし。

 
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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