スマートフォン向け広告プラットフォームを展開するTapjoy（タップジョイ）は、本日（8月6日）、モバイルアプリのLTV(ユーザー生涯価値)最大化と分析、マーケティング運営サービスを展開する韓国5Rocks社を買収したと発表した。買収条件は非公開。5Rocks創業者のイ・チャンス氏と、全ての5Rocksのメンバーは、タップジョイの組織に加わり、イ氏は”Vice President of Publisher Analytics and Insights”の職に就く。

5Rocksは、データサイエンスの専門知識、充実したレポーティング、予測分析、モバイル顧客管理 (mCRM)プラットフォームで高い評価を得ており、日本と韓国では既に多くの大手ゲーム開発者が利用している。5Rocksのプラットフォームは、堅牢なデータ処理アルゴリズムを使いモバイルアプリのユーザー行動に関して詳細かつ実用的な分析・洞察をリアルタイムで提供し、各種指標の動向に応じて、開発者によるリアルタイムかつシームレスに、ゲーム内のユーザー経験の変更、ユーザーセグメントの管理を可能とする。

今後、2014年台4四半期中に5Rocksのソリューションをタップジョイの広告収益化プラットフォーム”nGEN”に統合し、ユーザーエンゲージメントの向上、アプリ内課金の促進、および広告による収益化のためのサービス提供をさらに推し進める、としている。タップジョイのモバイル広告技術を、5Rocksが持つ予測分析・マーケティング運営サービスと組み合わせて、モバイル・フリーミアムアプリ開発者が求めるソリューションを全て一つのSDKで提供するとのこと。


【追記】
5Rocksと資本業務提携を行っているアドウェイズ<2489>は、本日、本件についてリリースを出し、資本提携を解消した旨を明らかにした。ただし、5Rocksとの業務提携は継続し、5Rocksが提供するグロースハックツール「5Rocks」とアドウェイズが提供する全世界対応のスマートフォンアプリ向け効果測定システム「PartyTrack」などの広告商品の提供において引き続き協力していくとのこと。