
CAベンチャーズの投資したオリフラムはどんな会社? 池田隆児氏、岩尾賢一氏ら豪華クリエイターが集結 新作RTS『カオスセンチュリオン』にも迫る
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オリフラムは、2014年2月に新設された、新進気鋭のゲーム開発会社だ。代表の池田隆児氏は、DeNAで『Blood Brothers』を世界的なヒットタイトルに育て上げたが、スクウェア・エニックス時代には『ディシディア ファイナルファンタジー』、『キングダムハーツ』シリーズにも携わった。池田氏は、個人的なつながりでスタッフを集めたそうで、『ファイナルファンタジー11』や『バイオハザード』で活躍した岩尾賢一氏もゲームデザイナーとして参画している。
さて、開発中のゲームアプリは、実力派クリエイターの「こだわり」がぎっしりと詰まった一作となりそうだ。兵隊や装甲車、ロボット、大砲などを設置し、反対側にいる敵軍と戦っていく、文明崩壊後の近未来を舞台としたサイドビュー型のリアルタイムストラテジーとなるという。同じ装甲車でも、大砲を設置して戦車のように運用したり、兵隊を載せて兵員輸送に使ったりと、自由度と戦略性の高さが魅力となる。

さらに、ユニットの描写やエフェクトもリアルな仕上がりとなっている。例えば、銃剣を持った兵士は、距離があると銃で攻撃するものの、近接になると銃剣を構えて突きかかる。そして、大砲は発砲するたびに兵士がいちいち弾を装填したり、敵の距離に合わせて打つ角度を調整したりするなど、既存タイトルではみられない作り込みも多数導入されている。また銃の口径によってサウンドエフェクトも変化する。

【ゲームトレイラー】
こうしたストラテジーゲームとしての数々の作り込みは、歴史マニア、兵器マニア、ファンタジーマニアとして知られる岩尾氏ならでは、といえるだろう。記者も開発途中のバージョンをプレイをさせてもらったのだが、ユニットの描写そして、バトルの戦略性・リアルさには大いに驚かされた。ゲームには今後、拠点機能やユーザーと戦うソーシャル機能、そしてチャット機能などを盛り込んでいくそうだ。
また、UnityやCocos2dなどのゲームエンジンは使わず、自前で開発したゲームエンジンを使用しているという。このメリットは、何といってもローディング時間が短く、パフォーマンスも良好になり、iPhone4sといった古い端末でも楽しめることだ。海外では、中古などで流通する古い端末を利用している人が多いため、こうした人々にも楽しめるように配慮したという。
池田氏は、『Blood Brothers』のような気軽に楽しめるソーシャルゲームの良さと、これまでのヒットタイトルで培った技術・ノウハウを組み合わせて、手軽に楽しめ、かつ奥深いゲームを目指していくと語ってくれた。さらに、ガチャに依存しない、新しいマネタイズシステムも考えているそうで、こちらも注目される。今冬予定されているリリースが待ち遠しい限りである。


なお、CAベンチャーズの白川智樹氏は、「スマートフォンアプリでは、ブラウザゲームで培った成功の方程式がすっかり通用しなくなっている。出資させていただいたオリフラム社は、アプリから伝わるように、企画力や開発力が非常に高く、5年後、10年後でも通用するほど高い水準にある。これほど強力な開発スタッフの在籍する会社は珍しく、非常に期待している」と語った。
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企業情報(株式会社オリフラム)
会社名 | 株式会社オリフラム |
---|---|
URL | http://oriflamme.jp/ |
設立 | 2014年2月 |
代表者 | 池田隆児 |
決算期 | |
直近業績 | 非公開 |
上場区分 | 未上場 |
証券コード |

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