【TGS2014】Fuji&gumi Gamesが期待作『ファントム オブ キル』のスペシャルイベントを開催 でんぱ組.incがコスプレ&ライブで魅了 冠番組でゲームの紹介も



Fuji&gumi Gamesは、東京ゲームショウ最終日となる9月21日、第1弾スマートフォンゲームとなる『ファントム オブ キル』の今秋配信に先立ち、スペシャルイベント「『ファントム オブ キル』×『でんぱ組.inc』スペシャルイベント」を開催した。このイベントでは、同社代表取締役社の種田慶郎氏とエグゼクティブプロデューサーの今泉潤氏によるゲームの紹介とともに、人気アイドルグループでんぱ組.incによるコスプレのお披露目とスペシャルライブが行われた。フジテレビアナウンサーの三上真奈さんが司会を担当した。
 
イベントの冒頭で、『ファントム オブ キル』のオープニング動画の監修を担当する押井守氏からのビデオメッセージが放映された。押井氏は、これまで『機動警察パトレイバー』シリーズや、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、『イノセンス』などのヒット作品を手がけてきたアニメ・映画監督だが、ゲームのオープニング動画については「本格的にやったことはないですよ」と語った。
 
押井氏は、続けて「監修」という仕事について、作品に対して様々なサジェスチョンをするだけでなく、完成した作品に対して責任を持つことと語った。そして、今回の仕事に対するなみなみならぬこだわりから、東京ゲームショウに合わせて一度完成したオープニング動画をみて、「かなり手を入れることにしました」と明かした。このため、イベントでは完成したオープニング動画をお披露目することができず、ここでしか見られない幻ともいえる「未完成版」が公開された。
 
 
 
■でんぱ組.incがゲームキャラクターの衣装で登場
 
続けて、スペシャルゲストのでんぱ組.incのメンバーがゲームの主要キャラクターコスプレをしてステージに登場した。メンバーの担当したキャラクターは以下のとおり。
 
古川未鈴さん=「ティルフィング」
 

最上もがさん=「マサムネ」
 

藤咲彩音さん=「パラシュ」
 

相沢梨紗さん=レーヴァテイン
 

成瀬瑛美さん=「フライクーゲル」
 

夢眠ねむ=「アルテミス」
 

プレス向けの撮影会の後、コスプレ姿のでんぱ組.incと、会場に来た観覧者による記念撮影も行われた。
 
 
 
■『ファントム オブ キル』は「戦略性」と「ドラマ」がキーコンセプト
 
 
次に、Fuji&gumi Games社長の種田慶郎氏(写真左)と、今泉潤エグゼクティブプロデューサー(写真右)が登壇し、『ファントム オブ キル』のゲーム紹介を行った。
 
種田氏は、在籍していたフジテレビで新しいメディアやエンターテインメントに参入するための模索を続けていたが、世界で勝負できるエンターテインメントはゲームであるという結論に至り、「片道切符」で「死ぬ気」で、Fuji&gumi Games社長に就任したと決意を述べた。そして、世界的にも有名なゲームベンチャーgumiとの強力タッグで生まれたFuji&gumi Gamesは、『ファントム オブ キル』をはじめ、ユーザーの期待に添えるタイトルを今後もリリースしていきたいと抱負を語った。
 
続けて今泉氏がゲームの紹介を行い、『ファントム オブ キル』を企画するにあたって、まず、「戦略性」と「ドラマ」という2つのコンセプトを定めたという。そして、そうしたコンセプトをもっともうまく実現・表現するゲームシステムとして、シミュレーションRPGを採用したとのことだった。
 
ドラマ部分については、「伝説の武器」の名前を持った女の子たちが織りなすドラマが展開される。そして、キャラクターの設定も伝説の武器の設定を活かしたものになっており、個性豊かなキャラクターが数多く登場する。スマートフォンゲームというと、紙芝居的なストーリーの見せ方が多いが、本作では重要なシーンについてはアニメーションで表現していくそうだ。キャラクターにまつわる様々な謎も徐々に明らかにされていく。
 
戦略の根幹となるバトルシステムは、マップ上にいる味方ユニットを選んで操作していくターン制が採用されている。敵ユニットへの攻撃では、3Dによるバトルシーンに切り替わるなど迫力も十分。戦況を有利に進めるため、様々な「武器」を駆使していく必要がある。女の子の名前が武器に由来するものであるため、「武器の名前を考えるのに苦戦した」そうだ。ジョブシステムもあり、装備できる武器がジョブによって変わるほか、上級職に転職させることもできる。
 
今回、フジテレビがgumiと組むことになった経緯について、三上さんから聞かれると、「勢いのあるゲーム会社とジョイントベンチャーを組むのならば、一にも二にもgumiしかないと考えた」と答えた。種田氏は、4~5年前にgumi社長の國光氏と知り合ったそうだが、國光氏、今泉氏ともにフジテレビの番組を作っていた制作会社の出身者であることに不思議な縁を感じていたという。
 
また、ゲームの世界展開の可能性について聞かれると、種田氏は「めちゃくちゃ考えています。テレビ番組で実写の映像が世界に打って出るには難しい部分がありますが、日本が世界に誇るアニメとゲームは軽々と国境を越えていきます。そのパワーはただならないものがあります。グローバル展開にも大いに期待しています。」と述べた。


本作については別途、インタビューも行っているので、こちらもご参照いただきたい。
【TGS2014】片手で遊べる本格SRPGをメディアの力で大衆化へ…Fuji&gumi Gamesの第1弾タイトル『ファントム オブ キル』の制作陣に聞く今後

 
 
 
■でんぱ組.inc初の地上波冠番組とライブを披露
 
ここで再びライブ衣装に着替えたでんぱ組.incのメンバーが登場した。ライブに先立ち、重大発表を行った。10月19日26時50分より、でんぱ組.inc初の地上波初の冠番組「でんぱジャック World Wide Akihabara」が放送開始となることも明らかになった。この番組は、「Cool Japanを世界に」をテーマに、秋葉原やオタクカルチャーを世界に向けて明るく楽しく発信していくほか、『ファントム オブ キル』についても取り上げていくそうだ。
 
最後に、でんぱ組.incによるライブがスタート。新番組「でんぱジャック World Wide Akihabara」のテーマソングであり、新曲の「バリ3共和国(リパブリック)」(仮題)を披露したあと、「ちゅるりちゅるりら」、「でんでんぱっしょん」と続けて歌い会場を魅了した。
 


 
Fuji&gumi Gamesは、発足時、gumiのゲーム開発・運営力、海外展開力と、フジテレビグループのコンテンツ企画力・マーケティング力の融合を謳っていたが、徐々にその具体的な取り組みが明らかになりつつある。でんぱ組.incの冠番組でのゲーム紹介、そして押井守氏監修のオープニング動画などはまさにそれだ。テレビ局とゲーム会社のジョイント・ベンチャーならではの取り組みは今後も出てくると期待される。当サイトとしても引き続き注目したい。

なお、事前登録については絶賛受付中だ。事前に体験できる「限定スペシャルクエスト」を遊んでおくと、正式サービス開始時に「姫石」や「限定ユニット 私服版ティルフィング」など豪華特典も用意されている。興味のある人は登録したうえ、限定スペシャルクエストで遊んでみてはいかがだろうか(関連記事)。



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2014年1月
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