エキサイト、第2四半期は営業益20%増を達成…採算性の高い接続サービスの新規会員増で

エキサイト<3754>は、11月7日、第2四半期連結累計(4-9月期)の連結決算を発表し、売上高36億2900万円(前年同期比0.2%増)、営業利益1億5000万円(同19.7%増)、経常利益1億1100万円(同5.7%増)、四半期純利益9500万円(同0.0%増)だった。

 


同社では、増収・営業増益となったが、アドネットワークを活用した広告営業、海外進出企業への広告仲介取引の開始、スマートフォンアプリ販売などの収益が伸びたため、と説明している。とりわけ、利益面については、採算性の高いブロードバンドサービス新規加入の伸びが寄与したという。

また、経常利益は5.7%増にとどまったが、積極的な先行投資の継続に伴い、「持分法による投資損失」が前年同期に比べ増加したことによる。前年同期に計上された固定資産売却益が今期計上されなかったため、最終利益は前年並みだった。

セグメント別の状況は以下のとおり。

広告・課金事業は、売上高23億5700万円(前年同期比2.2%増)、営業利益3億1000万円(同9.9%減)だった。直販型広告が減収したものの、アドネットワークの活用、リスティング広告枠の拡大、広告仲介取引の開始などを開始したほか、スマートフォン向けアプリ販売も堅調に推移した、としている。ただし、広告の利益率低下に加え、新サービス立ち上げのための開発委託、他媒体を通じた販売促進費などが増加した上に、前年下期に取得し償却を開始した商標やソフトウェアなどの償却負担増の影響が大きく、営業利益は減益となった。

ブロードバンド事業は、売上高12億7100万円(同3.3%減)、営業利益2億1900万円(同50.1%増)だった。販売プランシフトによる減収の利益への影響は僅少であることに加え、販促活動の強化により会員数は純増となり、過去のキャンペーンにより獲得した無料または割引会員の定額コースへの転換も順調に進んだ。

 



■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高70億円(前期比4.6%減)、営業利益3億円(同2.9%増)、経常利益2億7000万円(同19.3%増)、最終利益2億5000万円(同22.8%増)を見込む。従来予想からの変更はなし。