オプト、2014年12月期は営業益3.4倍、経常益3.6倍に…ホットリンク株売却益が大きく貢献 今期大幅減益予想はその反動が最大の要因に

オプト<2389>は、1月29日、2014年12月期の連結決算を発表、売上高は669億8400万円(前々期比0.9%減)、営業利益44億7100万円(同3.4倍)、経常利益40億670万円(同3.6倍)、当期純利益10億9200万円(同79.0%増)となった。同社は、同日に2014年12月期の業績予想の修正も発表。新規事業投資が当初想定よりも長引きコストが増加したことや、M&Aによるのれん償却費負担の増加で各利益項目は当初予想を下回っての着地となっている。なお、当期純利益は、第4四半期期間(10~12月)における固定資産の減損損失、一部子会社の清算による損失発生、投資有価証券評価損などの特別損失を計上したことも影響している。
 



セグメント別に見ると、主力の広告ソリューション事業は、事業拡大に向け先行投資を行った子会社において、投資コストを補う業績をあげることができず、売上高は565億6400万円(前々期比3.2%減)、営業利益7900万円(同88.7%減)で着地。データベース事業は、Platform IDのXrostシリーズの追加開発投資を行ってきたが、開発及び販売コストを補うには至らず、売上高21億600万円(同32.8%減)、営業損益900万円の赤字(前々期実績4億5300万円の黒字)となっている。

一方で、ソーシャル&コンシューマ事業は、モバイルファクトリーがゲームアプリの企画開発・販売及び着メロ、占いなどのモバイルコンテンツの提供、コンテンツワンがWebアプリケーション系に特化した開発、コンサルティング、育成事業、マルチメディアスクール・ウェーヴがIT-Web系に特化した技術者育成事業を行っているが、売上高23億8200万円(同0.7%増)、営業利益1億5200万円(同5.2倍)と利益率の大幅な改善を達成。投資育成事業は、第1四半期に2013年12月期に上場したホットリンク<3680>株を売却益を計上したこともあり、売上高48億5900万円(同8.1倍)、営業利益43億7500万円(前々期実績2億7300万円)となった。

なお、2015年12月期通期の予想については、売上高690億円(前期比3.0%増)、営業利益12億円(同73.2%減)、経常利益7億円(同82.8%減)、当期純利益2億円(同81.7%減)の見込み。大幅な減益となるのは、2014年12月期はホットリンク株の売却益を計上した反動が大きな要因となっている。
 
株式会社オプト
https://www.opt.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社オプト
設立
2015年4月
代表者
代表取締役社長CEO 栗本 聖也
決算期
12月
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