ミクシィ、15年3月期の営業益予想を450億円から500億円に上方修正…『モンスターストライク』の好調で 前期比で104倍で着地する見込み

ミクシィ<2121>は、この日(2月6日)、2015年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上高1100億円(前回予想1000億円)、営業利益500億円(同450億円)、経常利益500億円(同450億円)、最終利益320億円(同290億円)にそれぞれ引き上げた。

従来予想からの修正率は、売上高が10.0%増、営業利益が11.1%増、経常利益11.1%増、最終利益が10.3%増となる。
 

同社では、修正の理由について、スマートフォンネイティブゲーム「モンスターストライク」の業績拡大に伴い、売上・利益ともに順調に推移しているため、と説明している。同社によると、「モンスターストライク」のユーザーは、2015年1月には世界累計で2300万人を突破している。



■第3四半期は営業益299億円に急拡大

同時に発表した第3四半期累計(2014年4~12月期)の連結決算は、売上高682億円(前期比973.7%増)、営業利益299億円(前年同期5億円の赤字)、経常利益299億円(同6億円の赤字)、最終利益191億円(同15億円の赤字)となり、大幅な増収・黒字転換に成功した。
 

上方修正の理由と同じく、「モンスターストライク」の売上が拡大したことが主な要因。セグメント別の状況は以下のとおり。

① メディア・コンテンツ事業
売上高636億円(前年同期比1125.6%増)、セグメント利益311億円(同3011.7%増)だった。「モンスターストライク」は、利用者が順調に増加してきた。国内では2016年3月よりTVCMを開始し、海外においても台湾・北米・韓国・中国と展開を進めた結果、2015年1月には全世界での利用者数が2300万人を突破した。収益面では、利用者増加に伴い売上高・利益ともに順調に拡大した。またSNS「mixi」はブラウザゲームにおいてデバイス環境の変化などの影響から売上高が減少しているものの、アドネットワーク広告の運用強化などを進めた。

②ライフイベント事業
求人広告事業、フォトブック事業、結婚支援事業を運営している。売上高43億円(同326.6%増)、セグメント利益5億円(同27.1%増)だった前第3四半期連結会計期間から連結に加わった結婚支援事業が寄与した。

③その他
売上高2億円(同61.1%増)、セグメント損益3億円の赤字(前年同期3億円の赤字)だった。


【追記】
第3四半期(2014年10~12月期)の決算は、売上高333億円(前四半期比49.8%増)、営業利益155億円(同60.7%増)だった。月商で100億円を突破したことになる。また通期の業績予想から第3四半期の実績を差し引くと、第4四半期の業績予想が計算できる。計算してみたところ、売上高が417億円(前四半期比25.3%増)、営業利益が200億円(同28.9%増)となる見込みだ。

 
【ミクシィの四半期別売上高・営業利益の推移(億円)】

 
株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6700万円、営業利益248億2000万円、経常利益182億5000万円、最終利益51億6100万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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