【ゲーム株概況(4/30)】全体相場軟調の中、個別株物色は引き続き活発 ガーラが後場急騰、enishも一時S高に 自社株買いのガンホーも大幅高

4月30日の東京株式市場では日経平均株価は大幅反落。前日比538.94円安の1万9520.01円で取引を終えた。今年最大の下げ幅となった。市場の予想を下回った米国1~3月期GDPを受けて、米国の景気の先行きに対する懸念が広がり、朝方から売り先行の展開となった。また日銀の追加緩和期待のはく落も売りを誘った。

こうしたなか、ゲーム関連株では、主力株の下落を受けて売り優勢となったものの、個別株物色を物色する動きは依然として活発だった。その筆頭ともいえるのが、ガーラ<4777>で、後場に入って急騰し、272円高の1310円と前日比で26%を超える上昇率となった。新作アプリ『Flyff All Stars』日本語版でAKB48によるプロモーションを行うとともに、事前登録キャンペーンを開始すると発表したことが手がかり材料視されたようだ。

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また、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も大幅高となった。4月28日、自社株の公開買付が交換された模様。ソフトバンクから株式を買い付けることで"親子上場"が解消されることや、経営の自由度の高める施策として評価を集めたという。公開買付が成立すると、ガンホーは子会社から持分法適用会社となる。


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このほか、enish<3667>もしっかり。この日、スクウェア・エニックスとの共同で神さま育成RPG『ゆるかみ!』を共同開発し、今夏にリリースすると発表したことが材料視された。一時ストップ高まで買われる場面があったものの、引け後に控えた決算への警戒感に加え、ガーラの急騰を受けて短期資金がガーラに移動した模様だ。



ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
企業データを見る
株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
企業データを見る
株式会社ガーラ
http://www.gala.jp/

会社情報

会社名
株式会社ガーラ
設立
1993年9月
代表者
代表取締役 グループCEO キム・ヒョンス
決算期
3月
直近業績
売上高14億9700万円、営業損益2億9600万円の赤字、経常損益2億6200万円の赤字、最終損益2億3000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4777
企業データを見る