【速報】ミクシィ、15年3月期は売上高9.2倍・営業益109倍と大幅増収増益…『モンスターストライク』がけん引

ミクシィ<2121>は、5月12日、2015年3月期の連結決算を発表し、売上高1129億円(前の期比9.2倍)、営業利益526億円(同109.7倍)、経常利益527億円(同200.4倍)、最終利益329億円(前の期2億円の赤字)だった。
 

大幅な増収増益となったが、主力のスマートフォンアプリ『モンスターストライク』が好調に推移したことが主な要因。セグメント別の状況は以下のとおり。


① エンターテインメント事業
売上高1022億円(前の期比230.3倍)、セグメント利益531億円(同46.2倍)だった。「モンスターストライク」は、簡単な操作で誰でも楽しめること、一緒にいる友人と協力する仕組み(マルチプレイ)が特長であり、利用者が順調に増加した。国内では2014年3月よりTVCMを開始し、海外においても台湾・北米・韓国・中国・香港・マカオと展開を進めた結果、2015年3月には全世界での利用者数が2500万人を突破した。収益面では、利用者増加に伴い売上高・利益ともに順調に拡大した。単純に12で割ったものだが、月商で85億円となる。


② メディアプラットフォーム事業
売上高106億円(同21.5%増)、セグメント利益21億円(同16.5%増)だった。「mixi」においては、コミュニティ・ニュース等の情報の一部をインターネット開放し、コンテンツへの導線を強化するなど、同じ趣味・関心を持つ人同士を「mixi」でつなげ、サービスの活性化を図った。収益面では、ブラウザゲームにおいてデバイス環境の変化等の影響から売上高が減少したが、アドネットワーク広告の運用強化等を進めているという。


【追記】
2015年4~6月期は、売上高446億円(前四半期比34.0%増)、営業利益227億円(同46.1%増)、経常利益227億円(同45.3%増)、最終利益138億円(同38.3%増)だった。売上高と営業利益の四半期別推移は以下のようになる。

 

【ミクシィの四半期別売上高の推移(億円)】



【ミクシィの四半期別営業利益の推移(億円)】



■2016年3月期の見通し

2016年3月期は、売上高1850億円(前期比63.8%増)、営業利益800億円(同51.8%増)、経常利益800億円(同51.8%増)、最終利益520億円(同57.7%増)を見込む。
 

エンターテインメント事業では、「モンスターストライク」の機能追加・改善等を進めるだけでなく、スピンオフタイトルである「モンストスタジアム」によるPvP展開、メディアミックス戦略等を推し進めることにより利用者の拡大を図るとともに売上高の拡大を目指す。

メディアプラットフォーム事業では、「mixi」においてコミュニティを中心に、同じ趣味・関心を持つ人同士のつながりを促進し、サービスの活性化を図るとともに、「チケットキャンプ」等との連携を進めていく。また、チケットフリマサービス及び女性向けファッションコマースサービスが加わることによって売上高が増加する見込み。
株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6700万円、営業利益248億2000万円、経常利益182億5000万円、最終利益51億6100万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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