日本一ソフト、15年3月期は売上高0.1%増、営業益75.9%減…償却期間の短縮で開発原価が増加し、各利益は4月の修正予想を下ブレ

日本一ソフトウェア<3851>は、5月15日、2015年3月期の連結決算を発表、売上高36億7200万円(前々期比0.1%増)、営業利益1億3900万円(同75.9%減)、経常利益1億5500万円(同74.3%減)、当期純利益1900万円(同95.9%減)となった。
 

同社は4月1日付で、海外市場の好調で売上高、営業利益、経常利益の上方修正を発表(関連記事)していたが、今回はその修正予想に対し、売上高は1.1%の上ブレとなったものの、営業利益は9.3%の下ブレ、経常利益は3.9%の下ブレとなっている。なお、当期純利益は前回の修正時に米国子会社における税金費用が想定を上回ったことで下方修正されていたが、今回さらに43.2%の下方修正となっている。なお、営業利益、経常利益、当期純利益の下方修正となった理由は、商品の償却期間を短縮したことにより、開発原価が増加したためとしている。
 

各セグメントごとの状況は下記の通り。

①パッケージ事業…売上高26億6262万円(前々期比1.3%減)、営業損益8137万円の赤字(前々期3億4661万円の黒字)
国内外あわせて全19タイトルを発売。国内市場では『魔界戦記ディスガイア5』(PS4)など8タイトルを発売し、海外市場では11タイトルを発売した。グッズの製作・販売では、新規グッズの製作や当社ホームページでの通信販売サイトにおけるキャンペーンを行い、既存顧客の満足度向上に努めた。
その結果、当事業全体におきましては、売上高2,662,624千円、営業損失81,377千円となりました。

②オンライン事業…売上高8億2039万円(前々期比16.4%増)、営業利益4億8606万円(同28.0%増)
PlayStation Networkを通じてダウンロードコンテンツやカスタムテーマなどの配信を行った。

③ライセンス事業…売上高5549万円(前々期比54.2%減)、営業利益4071万円(同59.1%減)
ドリコム<3793>との共同事業として制作を行ったGREE、mixi及びdゲーム向けソーシャルゲーム『ビックリマン』の配信を行った。また、ブロッコリー<2706>が販売しているトレーディングカードゲーム「Z/X」より、「Z/X EXパック 第4弾 日本一ソフトウェア2」を発売した。

④その他事業…売上高1億3390万円(前々期比8.1%減)、営業損益3231万円の赤字(前々期3363万円の黒字)
ブロッコリーから発売された『うたの☆プリンスさまっ♪ All Star After Secret』(PSP専用ゲームソフト)の受託開発を行った。また、グッズやトレーディングカードを扱うアミューズメント施設「プリニークラブ」の運営を進めた。

なお、2016年3月期通期の予想については、売上高30億9600万円(前期比15.7%減)、営業利益1億2300万円(同11.8%減)、経常利益1億2200万円(同21.3%減)、当期純利益6800万円(同3.4倍)の見込み。
 
株式会社日本一ソフトウェア
https://nippon1.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社日本一ソフトウェア
設立
1993年7月
代表者
代表取締役会長 北角 浩一/代表取締役社長 世古 哲久
決算期
3月
直近業績
売上高48億3300万円、営業利益7億4500万円、経常利益9億4100万円、最終利益6億7200万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3851
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