【ゲーム株概況(5/28)】「LINE GAME」参入発表のボルテージが一時ストップ高 投資判断引き上げのスクエニHDも高い イグニスは上場来安値更新

5月28日の東京株式市場では、日経平均株価は10日続伸し、3週間ぶりの2万円台回復となった。TOPIXは年初来高値を更新し、2007年11月以来、7年6カ月ぶりの高値となった。前日の欧米の株高や為替の円安を好感し、主力株を中心に買い優勢となった。市場では、海外系の年金資金による買いも観測されたという。

そうした中、ゲーム関連株では、ボルテージ<3639>株式が一時ストップ高となる前日比400円高の2038円まで買われた。前日(5月27日)、「LINE GAME」初の恋愛ドラマアプリ『LINE 悪魔と恋する10日間 Heaven’s Kiss』を今夏配信することを明らかにしたことが材料視された。ただ、新作リリースや、「花より男子」の恋愛ドラマアプリの事前登録開始などで、直近の株価が急騰していたこともあり、買い一巡後は戻り待ちの売りが出て、上値を抑えた。

スクウェア・エニックスHD<9684>はしっかり。前日比83円高の2712円で取引を終えた。同社のレーティングを「2}から「1」に引き上げた5月27日付の大和証券のレポートが材料視されたようだ。家庭用ゲームの豊富なパイプラインによる売上の伸びと、オンライン化に伴う収益性・安定性の向上などを高く評価したという。第1四半期のアプリのリリースラッシュや、E3での新作への期待などから投資妙味があると判断したとのこと。

Aiming<3911>も高い。前日比133円高の2030円で取引を終えた。マーベラス<7844>との共同事業となる『剣と魔法のログレス いにしえの女神』がApp Storeで『モンスターストライク』『パズル&ドラゴンズ』に続いて3位となるなど引き続き好調に推移していることが好感された。5月1日の上場来高値更新後、株価の動きが落ち着きを見せていた中、ランキングの上昇が見直すきっかけとなったようだ。一方、マーベラスはさえない。

イマジニア<4644>が3日続落。『LINE リラックマころろんパズル』への期待から直近急騰していたが、引き続き短期資金の流出と空売りが出ている模様。また、イグニス<3689>は上場来安値を更新した。



■ゲーム関連株
株式会社ボルテージ
http://www.voltage.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ボルテージ
設立
1999年9月
代表者
代表取締役社長 津谷 祐司
決算期
6月
直近業績
売上高42億5700万円、営業損益8400万円の赤字、経常損益6300万円の赤字、最終損益3900万円の赤字(2023年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3639
企業データを見る
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
企業データを見る
株式会社Aiming
http://aiming-inc.com/
自分たちの面白いをカタチに変える
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会社情報

会社名
株式会社Aiming
設立
2011年5月
代表者
代表取締役社長 椎葉 忠志
決算期
12月
直近業績
売上高181億9900万円、営業損益13億900万円の赤字、経常損益11億円の赤字、最終損益22億2700万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3911
企業データを見る