【ゲーム株概況(6/29)】『アイ★チュウ』配信開始材料に軟地合い下でアエリアが健闘 今期は一転、大幅赤字転落のenishはS安比例配分に

6月29日の東京株式市場では、日経平均株価は3日続落となり、前日比596.20円安の2万109.95円と大幅安した。なお、後場場中には一時下げ幅600円超に達する場面もあり、2014年2月14日に終値ベースで前日比610.66円安となって以来の大幅な下落となった。

そうした中でゲーム関連株も本日はほぼ全面安商状となる中で、アエリア<3758>がプラス圏を確保するなど健闘した。アエリアは、前週末26日に子会社のリベル・エンタテインメントが恋愛リズムゲーム『アイ★チュウ』のAndroid版を配信開始(関連記事)したことが材料視されているほか、Oakキャピタル<3113>を割当先とした第三者割当増資と新株予約権発行で約12億円を調達(関連記事)することも引き続き評価されているようだ。
 
一方、全体が安い中でも際立った売り込まれ方となったのが、enish<3667>だ。同社は朝方から売り物を集める形で、売り気配に張り付く格好となり、結局はストップ安比例配分となった。前週末に2015年12月期第2四半期(1~6月)と通期の業績予想の大幅下方修正(関連記事)を発表し、今期が一転大幅な最終赤字見通しちなったことが嫌気されており、明日以降も厳しい値動きが続く可能性が高そうだ。

ほか、ガーラ<4777>が一時1000円台を割り込むなど大幅安し、エイティング<3785>やアクロディア<3823>の下げがきつい。Aiming<3911>やモバイルファクトリー<3912>、カヤック<3904>など、上場からの期間が短い、比較的値動きの軽い銘柄も売り物に押された。



■関連銘柄
株式会社アエリア
http://www.aeria.jp/

会社情報

会社名
株式会社アエリア
設立
2002年10月
代表者
代表取締役会長 長嶋 貴之/代表取締役社長 小林 祐介
決算期
12月
直近業績
売上高226億7100万円、営業利益4億7300万円、経常利益7億5200万円、最終利益4億8000万円(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3758
企業データを見る
株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
企業データを見る