ミクシィ子会社の決算公告が官報に掲載…「YYC」のDiverseと「チケットキャンプ」のフンザが好調、「Find Job !」のミクシィ・リクルートメントも抜群の安定感

ミクシィ<2121>子会社の決算公告が7月10日付の『官報』に掲載された。いずれも2015年3月末に終わる決算期(2015年3月期)の内容となる。Diverseとフンザの好調さと、ミクシィ・リクルートメントの安定した収益性が目立っている。

まず、友達・恋人のマッチングサービスアプリ「YYC」などを提供するDiverseの最終損益は4億2000万円の黒字だった。前の期(14年3月期)の実績(1億4200円)から2.9倍と大きく伸びた。ただ、前の期は4カ月の変則決算だったことを考慮する必要がある。またグルメイベントサイト「バルタウン」や「えくる」などをてがけるコンフィアンザの最終損益は4100万円の赤字と前の期(43万円)から赤字幅が拡大した。
 

 

フォトブック事業「nohana」を手掛けるノハナは9600万円の赤字と、前の期(1億8900万円の赤字)から赤字幅が大幅に縮小した。「Find Job !」事業のミクシィ・リクルートメントは5.8%減の3億2100万円だった。「Find Job !」事業は黒字を確保しており、子会社群のなかでも抜群の安定感を誇る。
 
 

ソーシャルメディアマーケティングを担当するミクシィマーケティングは2400万円と、前の期(1.16億円の赤字)から赤字幅が縮小した。リサーチ事業のミクシィ・リサーチも1億6100万円の赤字(1億8600万円の赤字)と赤字幅が縮小した。
 


ミクシィの投資子会社であるアイ・マーキュリーキャピタルは4900万円の最終赤字だった(前の期は192万円の黒字)。ミクシィが今年3月に買収したフンザは6500万円の最終黒字となった。こちらは15年2月期決算となるので注意してほしい。同社は、国内最大級のチケットフリマサービス「チケットキャンプ」を開発・運営している。ミクシィの開示した資料によると、14年2月期は700万円の赤字だったから黒字転換に成功したことになる。

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また、笠原健治氏が代表を務めるイー・マーキュリーの決算公告も掲載されていた。
 
株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6700万円、営業利益248億2000万円、経常利益182億5000万円、最終利益51億6100万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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