インタースペース、more games売却で15年9月期純利益予想を上方修正…2Qは売上高16%増ながら営業益70%減 ネット広告事業の人件費増も影響

インタースペース<2122>は、8月11日、2015年9月期通期の連結業績予想の修正を発表した。売上高、営業利益、経常利益の各項目は従来予想を据え置くものの、当期純利益を従来予想の6900万円から3億4800万円に上方修正した。
 

上方修正の理由は、子会社more gamesの全株式を売却することに伴い、単体決算において、子会社株式評価損の税務上損金算入が認められることなどから、連結財務諸表上においても約2億5000万円の法人税等の軽減が見込まれるため。

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また、同日発表した2015年9月期の第3四半期累計(10~6月)決算は、売上高142億7700万円(前年同期比16.5%増)、営業利益1億9300万円(同70.0%減)、経常利益2億300万円(同68.5%減)、四半期純利益1200万円(同96.4%減)と2ケタ増収ながら大幅減益となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

インターネット広告事業…売上高137億4000万円(前年同期比22.5%増)、営業利益2億8900万円(同55.0%減)
主力のアフィリエイトサービス「アクセストレード」は、金融カテゴリーが為替市場の動きを背景に順調に推移したほか、eコマースカテゴリーでは、健康食品、コスメなどの増加により過去最高売上を更新し前年同期比で約77%の増加にて推移した。また、サービスカテゴリーでは、エステ、人材サービスの案件が順調に推移。店舗型アフィリエイトは、3月の販売繁忙期からの反動により、前四半期に比べ約20%減少したが、夏の新機種発売もあり、第4四半期に向けて店舗稼働率の向上および売上の積み上げを推進していく。また、前四半期より引き続きアフィリエイト媒体の掲載シェアを高める動きを継続したことや、新入社員の入社など計画通り人件費が増加したことなどからコストが増加し、セグメントでは増収減益となった。

海外については、各国のアフィリエイトサービスの拡大に向け引き続きアフィリエイトパートナーの開拓や、セミナーの開催などを行い、市場開拓を進めた。

メディア運営事業…売上高5億3700万円(同48.3%減)、営業損益9500万円の赤字(前年同期200万円の黒字)
主力の「ママスタジアム」は、2015年5月に、月間ユニークユーザー数が300万人を突破し、順調に推移した。恋愛ソーシャルゲームは、2015年5月に発表したとおり、一部ソーシャルゲームの撤退を決定し、収益性が高いタイトルのみを運営する方針に転換したが、人員転籍によるコンテンツ追加の遅延や新規ゲームのリリース延期などが重なり、引き続き厳しい状況が続いた。コスト及び収益面においては、人員転籍による月間約1000万円の削減効果のほか、事業精査を期末までに完了させ、早期の改善を図っていく。

なお、2015年9月期通期の予想は、前述の通りに当期純利益が上方修正され、売上高186億3000万円(前期比11.0%増)、営業利益3億2300万円(同58.5%減)、経常利益3億4000万円(同57.0%減)、当期純利益3億4800万円(同9.7%減)の見込み。
 

 
株式会社インタースペース
https://www.interspace.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社インタースペース
設立
1999年11月
代表者
代表取締役社長 河端 伸一郎
決算期
9月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2122
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