イグニス、3Qは売上高14%減、営業損益は3.1億円の赤字計上に…『ぼくドラ』貢献でネイティブソーシャルゲームは売り上げ倍増

イグニス<3689>は、8月13日、2015年9月期第3四半期(10~6月)の連結決算を発表、売上高11億2000万円(前年同期比14.5%減)、営業損益3億1300万円の赤字(前年同期3億5000万円の黒字)、経常損益3億9500万円の赤字(同3億4400万円の黒字)、四半期純損益4億4300万円の赤字(同1億9100万円の黒字)となった。
 

無料ネイティブアプリは、今後の広告収入拡大への足掛かりとして、今期よりアプリの開発体制を小規模アプリ中心の開発から、徐々に中規模アプリや大規模アプリ)の開発へと移行してきた。そのため、第3四半期連結累計期間のアプリリリース数は、小規模アプリ26本(前年同期35本)、中規模アプリ5本(同1本)、大規模アプリ1本(同0本)となった。

■無料ネイティブアプリ…売上高5億4294万円(前年同期比34.3%減)
また、国内ユーザーの嗜好の変化により小規模アプリのマネタイズの難易度が上昇傾向にあることと第2四半期会計期間は小規模アプリのリリースが少なかったことから、第3四半期連結会計期間末の国内MAUは477万人へと減少した。そのほか、総MAUは674万人(前年同期末684万人)となり、前年同期末に比べ上昇しているものの、主に広告単価の低い海外MAUの比率が高まっていることから、広告収入が前年同期と比べ減少した。
 

また、2014年10月にALTR THINKを買収し、コミュニケーション領域への事業拡大を図っているほか、米国現地法人による米国市場へのアプリ投入や台湾・韓国市場への進出など、海外展開を引き続き行った。

■全巻無料型ハイブリッドアプリ…売上高3405万円(同85.9%減)
2014年9月より複数の漫画作品を一度に楽しめるストア型漫画アプリとしてApp Store及びGoogle Playから複数作品を提供した。しかし、ユーザーの嗜好変化など外部環境の変化により、現状の課金モデルにおける収益性が想定よりも低水準で推移したことから、ビジネスモデルのブラッシュアップを実施した。また、2015年6月より海外展開として、初期の課金モデルによる韓国市場向けのストア型漫画アプリをリリースした。

■ネイティブソーシャルゲーム…売上高は5億4301万円(同123.9%増)
グループ第2作目のタイトルとして『ぼくとドラゴン』のAndroid版を2015年2月、iOS版を同3月より配信開始した。本作はリリース当初から順調に推移しており、今後も成長の余地があるものと考え、開発チームによる追加コンテンツの拡充及び運営チームによる多彩なイベントの実施など、開発及び運営の双方により注力し、収益力の強化を図っている。
 

なお、2015年9月期通期の予想については、『ぼくとドラゴン』の売り上げの順調な推移を踏まえ、売上高を前回予想の17億円から20億円に上方修正した。その一方で、各利益項目については、『ぼくとドラゴン』の収益拡大を実現するための広告宣伝費などの増加を織り込み、前回予想(営業損益5億400万円の赤字、経常損益5億5300万円の赤字、当期純損益5億8200万円の赤字)を据え置いている。
 

 
株式会社イグニス
http://1923.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社イグニス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役社長 銭 錕(センコン)/代表取締役CTO 鈴木 貴明
決算期
9月
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