エイチーム、従業員向けのインセンティブ・プラン「株式付与ESOP信託」を導入

エイチーム<3662>は、9月11日、同社及び同社子会社の従業員を対象としたインセンティブ・プラン「株式付与ESOP信託」を導入すると発表した。

ESOP（Employee Stock Ownership Plan）信託とは、米国のESOP制度を参考にした従業員インセンティブ・プランであり、ESOP信託が取得した株式を人事考課等に応じて在職時に従業員に交付する制度だ。なお、ESOP信託が取得するエイチーム株式の取得資金については、全額、エイチームが拠出するため、従業員の負担は一切発生ないという。

同社では、ESOP信託の導入により、従業員は株式の株価上昇による経済的な利益を収受することができるため、株価を意識した従業員の業務遂行を促すとともに、従業員の勤労意欲を高める効果が期待できる、としている。また、ESOP信託の信託財産に属する株式に係る議決権行使は、受益者候補である従業員の意思が反映される仕組みで、従業員の経営参画を促すことにもつながる。

なお、これに伴い、現在同社が保有する自己株式58万0020株のうち、21万株（約3億6500万円）をESOP信託に対して処分することを明らかにした。これに伴い調達する金額は、3億6500万円となる。調達した資金は、未払金支払などの運転資金に充当する予定だ。