ネオス、2Qは黒字転換を達成…ソリューション事業の売上高が回復 DMMゲームズと提携し、ゲーム市場に本格参入へ

ネオス<3627>は、2016年2月期の第2四半期累計(3~8月)の連結業績を発表、売上高は27億6900万円(前年同期比0.8%増)、営業利益2800万円(前年同期1億7800万円の赤字)、経常利益3300万円(同1億6800万円の赤字)、四半期純利益4300万円(同1億1300万円の赤字)と黒字転換を達成した。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①ソリューション事業…売上高19億3620万円(前年同期比4.7%増)
昨年9月のソリューション事業本部の新設などにより体制を整え、通信キャリアにおけるプロダクト開発需要の落ち込みを補うべく、サービスプロバイダーや法人向けのサービス開発事業の拡大に注力した。これらの効果が表れ、ソリューション事業の売上高は前年同期を上回るレベルまで回復した。

具体的には、サービスプロバイダー向けについては、新規のヘルスケア関連サービス案件の開発や、玩具メーカーであるメガハウスの子ども向けタブレット端末「tap me 2(タップミー2)」のデバイス提供およびアプリストア「Mega Apps」の開発などを行った。法人においては、ANAの国際線予約システムのリニューアル案件や製薬会社のWEBサービス開発などとなっている。なお、今後も引き続きサービスプロバイダー及び法人案件の維持、拡大によりソリューション事業トータルとしての安定的な成長を追及していく。

②プロダクト&サービス事業…売上高8億3358万円(前年同期比7.2%減)
キャリアの独自端末の縮小に伴い、端末向けのソフトウェアライセンスビジネスが減少した。また、従来のキャラクターを中心とした有料コンテンツも減少傾向にあり、これらに代わる新たな柱となる新規ビジネスの立ち上げに積極的に取り組んだ。具体的には、ソリューション事業が中心だったB2Bジャンルにおいて「SMARTアドレス帳」や「neoPass」など法人向けのB2Bサービスの拡大に注力した。

また、B2Cジャンルにおいては、ターゲットが明確で付加価値の高い知育、教育コンテンツに注力している。これに加え、本格的にゲーム市場に参入すべく、DMMゲームズと提携し、オンラインゲーム『モンスター娘のいる日常 オンライン』を共同開発し、12月から配信することが決定した。

なお、2016年2月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高58億円(前期比8.7%増)、営業利益1億5000万円(前期4億1300万円の赤字)、経常利益1億5000万円(同3億7600万円の赤字)、当期純利益1億円(同9億8200万円の赤字)の見込み。