サイバーエージェント、15年9月期は売上高23%増、営業益47%増を達成…ネイティブゲームがけん引役に 今期はAmeba事業の動画に積極投資で減益見込む
サイバーエージェント<4751>は、10月29日、2015年9月期の連結決算を発表、売上高2543億円(前期比23.9%増)、営業利益327億円(同47.4%増)、経常利益323億円(同45.6%増)、当期純利益147億円(同54.8%増)と大幅な増益となった。
セグメント別の状況は以下の通り。
①Ameba事業
「Ameba」のネイティブアプリのサービス拡充や運用・改善、構造改革などの成果により、売上高342億5300万円(前期比0.7%増)、営業利益42億5900万円(同86.3%増)となった。また、さらなる成長・クリエイティブ強化のため、「Ameba」のロゴを一新し、ブランドの統一を行った。
②ゲーム事業
ネイティブゲームがけん引し、売上高689億9200万円(同35.8%増)、営業利益159億6700万円(同88.3%増)となった。
③インターネット広告事業
スマートフォン広告の順調な販売などにより、売上高1421億1000万円(同24.8%増)、営業利益115億3400万円(同26.3%増)となった。
④メディアその他事業
新規事業の立ち上げに伴う先行投資により、売上高188億8400万円(同24.3%増)、営業損益23億9300万円の赤字(前年同期1億9900万円の黒字)となった。
⑤投資育成事業
保有株式の売却などにより、売上高72億1000万円(同65.9%増)、営業利益49億8000万円(同79.0%増)となった。
■QonQでは増収減益での着地に
業績を四半期推移で見てみると、売上高は前四半期比13.3%増の692億円、営業利益は同7.8%減の57億円での着地となった。
■2016年9月期見通し
2016年9月期の業績見通しは、連結売上高は引き続きスマートフォン市場の成長を取り込むことで、前期比17.9%増の3,000億円を見込んでいる。一方、利益面については、営業利益はインターネット広告事業の順調な成長、ゲーム事業の拡大を見込んでいるが、Ameba事業における動画などへの新規投資の強化を予定していることから同14.5%減の280億円、経常利益は同15.2%減の274億円、当期純利益は同5.4%減の140億円の見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751