ゲーム関連株の9~11月期決算スケジュール…13日に2Q発表のケイブは収益改善の進捗に注目 メディア工房は8日、シリコンスタジオは14日に発表

9~11月期(2月、5月、8月、11月に該当する決算期)の決算発表も佳境に入り、ゲーム・ネット関連株の決算もそろそろ本格化してくるタイミングとなってきた。

下の表は、主なゲーム・ネット関連株の決算スケジュールをまとめたもので、ゲーム関連ではメディア工房<3815>、シリコンスタジオ<3907>、ケイブ<3760>、アクロディア<3823>、トーセ<4728>といったところが挙げられる。また、直近に上場した銘柄では、Gunosy<6047>やメタップス<6172>が発表を予定しており、その発表数字が注目されるところだ。

さて、そうした銘柄の中で今回特に注目度が高そうなのは13日に第2四半期決算を発表するケイブだ。同社は、10月に発表した第1四半期決算において、QonQで売上高が2四半期連続の増加、赤字幅も半分以下に縮小した。これは『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~』が業績をけん引するゲームへと順調に成長してきたことが大きく、第2四半期もさらなる収益改善が進んでいるのかどうかが大いに注目される。

また、シリコンスタジオは、『ワンダーブロック』の不振(2015年11月30日サービス終了)などにより、7月3日に2015年11月期連結業績予想の下方修正を発表したものの、第3四半期期間(6~8月)はQonQで8.6%の増収、各利益項目で黒字転換を達成。発表される11月本決算において、第4四半期期間(9~11月)もこの傾向が続いているのかどうかをしっかりと見極めたい。加えて、前期を踏まえて、続く2016年11月期はどのくらいの期初計画を打ち出すのかも関心が募る。

なお、ゲームブランドOBOKAIDEMの展開などゲーム事業で収益を伸ばすことを目指しているメディア工房は、発表されている月次売上高の数字を見ている限り、この第1四半期(9~11月)も引き続き先行投資のタイミングとなっているもよう。ゲーム事業の進捗状況などを注視したいところだ。

 
発表予定日 コード 会社名 決算期末 種別
1月7日 3678 メディアドゥ 2月 3Q
1月7日 4763 C&R社 2月 3Q
1月8日 2379 ディップ 2月 3Q
1月8日 2706 ブロッコリー 2月 3Q
1月8日 3711 創通 8月 1Q
1月8日 3815 メディア工房 8月 1Q
1月8日 4728 トーセ 8月 1Q
1月8日 4829 日本エンタープライズ 5月 2Q
1月12日 3697 SHIFT 8月 1Q
1月12日 3810 サイバーステップ 5月 2Q
1月13日 3760 ケイブ 5月 2Q
1月14日 3627 ネオス 2月 3Q
1月14日 3791 IGポート 5月 2Q
1月14日 3823 アクロディア 8月 1Q
1月14日 3907 シリコンスタジオ 11月 本決算
1月14日 6047 Gunosy 5月 2Q
1月14日 6172 メタップス 8月 1Q
株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
企業データを見る
株式会社メディア工房
https://www.mkb.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社メディア工房
設立
1997年10月
代表者
代表取締役社長 長沢 一男
決算期
8月
上場区分
東証グロース
証券コード
3815
企業データを見る
シリコンスタジオ株式会社
http://www.siliconstudio.co.jp

会社情報

会社名
シリコンスタジオ株式会社
設立
2000年1月
代表者
代表取締役社長 梶谷 眞一郎
決算期
11月
直近業績
売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3907
企業データを見る