メディア工房、1Qは売上高13.2%減、営業益79.9%減に…主力の占いコンテンツ事業の規模が縮小 ゲームコンテンツ事業は新作開発費用が先行

メディア工房<3815>は、1月8日、2016年8月期の第1四半期(9~11月)連結決算を発表、売上高5億1200万円(前年同期比13.2%減)、営業利益2200万円(同79.9%減)、経常利益1200万円(同88.6%減)、四半期純損益1200万円の赤字(前年同期5600万円の黒字)となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①占いコンテンツ事業…売上高4億8200万円(前年同期比15.9%減)、営業利益1億6900万円(同20.6%減)
フィーチャーフォン並びにスマートフォン向け占いコンテンツは、新規占いコンテンツを各移動体通信事業者の公式サイトへ毎月2本継続的に投入し、安定的なコンテンツの提供を行い、PC向けコンテンツについては、市場全体が縮小傾向にある中、継続的新規コンテンツを毎月1本投入し、効果的なプロモーションを行うことで売上高および利益額の維持に努めた。しかし、モバイル・PC向けコンテンツの会員数の減少に加え、大ヒットコンテンツに恵まれることができなかったことで、減収・減益となった。

その一方、スマートフォン向けコンテンツは、LINEの運営する「LINE」との連携アプリである「LINE占い」をはじめ、ソーシャルプラットフォームやキュレーションメディアへ占いコンテンツ、ロジックおよびデータなどの提供を行うほか、人気キャラクター「ふなっしー」とのコラボを行うなどし、キャラクタービジネスも視野に入れた新たな方向性の模索を行うなどの既存コンテンツに頼らない新たな体制の構築に務めた。

また、iPhoneに対応した広告収益モデルの無料アプリ「性格診断100」並びに「全国一斉性格テスト DX」を配信し、App Store無料総合ランキングにて1位を獲得する
など、新たな角度でのコンテンツ制作に挑み、その成果を挙げた。

電話占いサービスは、既存の電話による占いサービスの提供のほか、「占い」に対する多様なニーズを積極的に取り入れ、「LINEお悩み相談」へサービスを提供するなど、これまで蓄積してきたロジックやノウハウを活用した新たな角度からの視点を意識して事業を行った。

②ゲームコンテンツ事業…売上高2200万円(前年同期売上高なし)、営業損益3200万円の赤字(前年同期100万円の赤字)
「斬新なメイドインジャパンゲームを世界の男女にお楽しみいただくために、多言語対応・マルチプラットフォーム配信・世界同時展開を行う」ことをコンセプトに、既存ゲームである「BOOST BEAST(共同開発元:株式会社アーゼスト)」並びに「みどりのほし(共同開発元:株式会社PUMO)」の継続配信のみならず、腕時計型ウェアラブルコンピュータApple Watchにも対応した、世界対応ライフスタイル占いアプリ「LuCKY 4 LeAF」を新たにリリースするほか、新規ゲームタイトルとして、「PICK-XELL(共同開発元:Glasshead株式会社)」(平成27年12月配信開始)ほか多数の開発に力を注いた。ただ、既存リリースタイトルが現在集客段階であることに加え、新規ゲームタイトルの制作にかかる先行投資が増加した。

③その他…売上高700万円(前年同期比55.6%減)、営業損益1300万円の赤字
主に新たな事業への取組みを目的としたO2O事業を展開し、顧客ニーズの把握・自社集客メディアの育成の一環として、2015年6月に立ち上げた女性向け情報サイト「omotano(オモタノ)」の運営、同年6月のファッションレンタルサービス「Licie(サービス提携元:株式会社ガールズスタイリング)」との業務提携の推進などのほか、新たなプロジェクトへの着手を行った。

なお、2016年8月期の連結業績予想については、期初予想から変更なく、売上高28億円(前期比15.4%増)、営業利益4億円(同49.3%増)、経常利益4億円(同85.2%増)、当期純利益2億3000万円(同2.6倍)を見込んでいる。
 

 
株式会社メディア工房
https://www.mkb.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社メディア工房
設立
1997年10月
代表者
代表取締役社長 長沢 一男
決算期
8月
上場区分
東証グロース
証券コード
3815
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