【イベント】ミュージカル「さよならソルシエ」をレポート　良知真次さん「2.5次元ミュージカルの新たなジャンルを目指して」　

マーベラス<7844>は、3月17日より、ミュージカル「さよならソルシエ」の公演を、Zeppブルーシアター六本木にて行う。

「このマンガがすごい！」2014年オンナ編で堂々の1位を獲得した「さよならソルシエ」。19世紀パリを舞台にしたこの魅力的な作品を、演出脚本・西田大輔氏が本格的ミュージカルとして舞台化する。その設定やストーリー展開、史実をもとにした「ノンフィクション」と「フィクション」とが同時に存在する混沌さに誰もが衝撃を受けた「さよならソルシエ」。

ミュージカル「さよならソルシエ」ではキャストに屈指の歌唱力を持つキャスト達が集結している。魔法使い（ソルシエ）のように、その人が今求めている絵を見極めることができ、画壇界を席巻する天才画商のテオドルス・ファン・ゴッホに良知真次さん。現在では「炎の画家」として有名だが、生前は１枚しか絵が売れなかったという若かりし頃のフィンセント・ファン・ゴッホに平野良さんが挑む。

新たな芸術の風を送りこもうとするテオを目の敵とする、フランス学士院お抱えの美術評論家ボドリアールに窪寺昭さん。フランス学士院に属する芸術アカデミー派の権威ある画家ジャン・ジェロームに泉見洋平さん。「炎の画家」と言われるようになったテオの策略に手を貸すことになる戯曲家に合田雅吏さん。アカデミー保守派に対立し、新たな芸術を巻き起こそうとする若手画家に土屋シオンさん、小野健斗さん、吉田大輝さん。原作では名前だけしか登場しないが、史実ではフィンセント・ファン・ゴッホと親交の深かったゴーギャン役にKimeruさん、と意外性のある配役が実現している。

また作曲家・かみむら周平氏の楽曲が「さよならソルシエ」の世界観に彩りを添える。舞台上で奏でられる生ピアノの演奏、屈指の歌唱力を持つ、キャスト達の歌声にも注目だ。

2.5次元ミュージカルの魅力を紹介するこの連載では、このミュージカル「さよならソルシエ」本公演に先駆けて行われた、キャストへの囲み取材と、ゲネプロ（舞台稽古）の様子を取材したので、本稿ではその様子をレポートする。

   

■2.5次元ミュージカルの新たなジャンルを目指して 良知真次さん、平野良さん、土屋シオンさん、合田雅吏さん、泉見洋平さんが登場した囲み取材

公演に先駆けて行われた囲み取材では、良知真次さん、平野良さん、土屋シオンさん、合田雅吏さん、泉見洋平さんが登場。

本作について、良知さんは、原作がとても人気なコミックということもあり、方々から「ストレートプレイでやったほうが」とのコメントももらったが、音楽がピアノだけで演奏される、2.5次元の新たなジャンルをめざした作品だとコメントし、見どころはすべてと答えた。また、平野さんは、映像もふんだんに使い、老いも若きものキャラクターが情熱的に作り上げた、おしゃれでムーディな舞台で、コミック原作とは感じさせない舞台だと語った。

若手画家であるアンリ・ド・トゥールーズ・ロートレックを演じる土屋さんは、主役の2人、テオドルスも、フィンセントも、自分の才能さに気づかない鈍感さ、お互いに嫉妬しているところが魅力だと答え、「致死量に満たない毒」のような舞台だと表現した。合田さんは、誰もが知っている「ゴッホ」という人物ではあるが、もちろんこの話自体はフィクションではあるが、「もしかしてこんな出来事が本当にあったのでは？」と思わせるところが魅力と答え、さらには最後には泣いてしまうようなところもあると語った。ジャン・ジェローム役の泉見さんは、ご自身の演じる役にについて、ひたすら若い芽を摘んでいく意地悪をするキャラクターと語り、その中に彼の焦りや、美学を表現しているということで、そういったところで本作のアクセントになればと語った。また、舞台全体に対しては、体温が広がるようなあったかい舞台だと話した。

さらに、良知さんは、オリジナル部分もあるので、原作ファンや、まだ原作を読んだことがない人でも楽しめる舞台で、2.5次元にかけて2.5回は見て欲しいと語り笑いを誘い、平野さんは、出演メンバー全員が男性で、真面目なメンバーが揃った舞台だと話し、男子校のような楽しい雰囲気のなか歌や芝居を突き詰め、そういったものがうまく混ざり合った演劇だと話した。土屋さんさんは、魔法使いがキーワードとなる本作にかけ、みんなに魔法がかかればいいなと話し、合田さんは、2.5次元を超えた舞台を目指し3.2次元くらいの完成度となった本作をぜひ期待して欲しいと語った。泉見さんは、兄弟ならではの絆や確執を描いた、日常生活の中で人が忘れかけていた大切な何かを取り戻せるような舞台だと語り、囲み取材を締めくくった。

 

■伴奏はピアノだけ 出演陣全員の歌唱力と演技力で説得力大の質の高いエンターテインメント

ストーリーは、先述の通り、画壇界を席巻する天才画商のテオドルス・ファン・ゴッホと、その兄であるフィンセント・ファン・ゴッホの兄弟による、愛と確執を描いている。

ミュージカルにおいて重要な要素の一つである、音楽において、伴奏はピアノの生演奏のみで、出演陣の高い歌唱力で表現され、プロローグの一幕からその世界観に圧巻させられる。
 
W主演の1人、天才画商のテオドルス・ファン・ゴッホを演じる良知真次さんは、クールながらも芸術や兄のことでは熱くなる一面をもつテオドルスを熱演している。また、もう1人の主演であるフィンセント・ファン・ゴッホ演じる平野良さんは、怒りの感情が抜け落ちながらも、絵を描くことに情熱を注ぐフィンセントを演じ、キャンバスに向かう姿は真剣そのもの。
 
忘れてはいけないのは、テオドルスとフィンセントを囲む、アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック、エミール・ベルナール、ポール・シニャック、ポール・ゴーギャン、そして物語の語り部となるジャン・サントロだ。彼らと、テオドルスとフィンセントのやりとりや語りは、圧倒的な演技力ゆえの説得力があり、舞台上の出来事が本当にあった出来事のように思えてくる。

コミック原作の2.5次元ミュージカルという点で、もしかしたらそういった点で嫌厭している人がいるかもしれないが、本作は、質の高いストーリーに、シンプルながらも実直な演出、出演陣の圧倒的な演技力と歌唱力すべて備わった舞台である。もちろん、従来の2.5次元ミュージカルが好きな人でも楽しめる作品であるが、それ以上に、そういった舞台を見たことない人が満足し、楽しめる作品だと感じられる。



ミュージカル「さよならソルシエ」概要

原作：穂積「さよならソルシエ」(小学館)
脚本・演出：西田大輔
音楽：かみむら周平
振付：エムジェイ
出演：【テオドルス・ファン・ゴッホ役】良知真次 【フィンセント・ファン・ゴッホ役】平野 良（W主演）【アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック役】土屋シオン 【エミール・ベルナール役】小野健斗【ポール・ゴーギャン役】Kimeru【ムッシュ・ボドリアール役】窪寺 昭【ジャン・ジェローム役】泉見洋平 他

■チケット料金:
一般 ¥7,200 (税込)
■公式HP http://www.marv.jp/special/m-sorcier/
■公式ブログ http://ameblo.jp/m-sorcier/
■公式Twitter @m_sorcie
■Blu-ray&DVD 2016年8月3日同時発売決定！　BD:9800円（税抜）　DVDs:8800円（税抜）仕様：Disc1本編　Disc2ボーナスディスク　発売元：マーベラス　販売元：東映ビデオ
■チケットに関するお問合せ ローソンチケット TEL:0570-000-777 (10:00~20:00)
■公演に関するお問合わせ マーベラス ユーザーサポート TEL:0120-57-7405(土日祝日指定日除く11:00~17:00)
■主催:マーベラス/テレビ朝日ミュージック


アフタートークショー＆リピーター特典プレゼント決定！

★キャストによる公演アフタートークイベント
今回、初演を迎えるミュージカル「さよならソルシエ」。魅力的な演出と魅力的な音楽のこの作品について、キャスト達が公演後アフタートークを繰り広げます。

＜キャスト登場スケジュール＞
3月19日(土) 12時の回終演後・・・良知真次／平野良／土屋シオン／吉田大輝
3月19日(土) 17時の回終演後・・・良知真次／平野良／小野健斗／Kimeru
3月20日(日) 12時の回終演後・・・土屋シオン／小野健斗／吉田大輝／Kimeru
3月20日(日) 17時の回終演後・・・良知真次／平野良／窪寺昭／合田雅吏／泉見洋平

★リピーター感謝特典
何度もミュージカル「さよならソルシエ」をご観劇下さるお客様に感謝の気持ちを込めてリピーター特典をご用意しました。

2回観劇された方：ご希望のキャスト一名の非売品生写真一枚プレゼント
4回観劇された方：ご希望のキャスト一名の非売品生写真もう一枚プレゼント
6回観劇された方：キャスト９名のオフショット写真９枚を１セットにしてプレゼント
8回観劇された方：色紙にご希望のキャスト一名のサイン（お客様のお名前入り）をプレゼント

＜特典受取方法＞
初回ご観劇時、劇場ロビー専用窓口にてスタンプカードをお渡しします。ご来場の都度、チケットの半券とスタンプカードをご提示頂き、来場証明と印をお受け取りください。（その公演の開場時～終演後のみ受付）2回、4回、6回、8回、それぞれの達成時に特典をお渡しいたします。



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公式サイト

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