【1~3月GooglePlayランキング】圧倒的な強さ見せたミクシィ『モンスト』 新作は『セブンナイツ』が躍進 大手ゲーム・CA・LINEが堅調

2016年の新年度が始まったが、ここでGoogle Playの売上ランキングの1~3月の動きを振り返ってみたい。1~3月の特徴的な動きはどういった点にあるのか、新作の状況はどうだったか、そして、各社のシェアの状況はどうだったのか――といった点を中心に改めて見ていきたい。

まず、売上ランキングTOP10の状況を見ていくと、その顔ぶれには大きな変化はみられなかったように思われる。引き続きミクシィ『モンスターストライク』が強さを見せた。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>『パズル&ドラゴンズ』などに首位を譲る場面があったものの、四半期を通じて安定していた。以下、『LINE:ディズニー ツムツム』を筆頭に、『白猫プロジェクト』、『Fate/Grand Order』、『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』『グランブルーファンタジー』『剣と魔法のログレス』といったタイトルが上位を争った。
 
出所:AppAnnie


次に、1~3月にリリースされた主な新作を確認していこう。1~3月で最も目立ったのは、やはりNetmarbleの『セブンナイツ』だろう。ランキングのTOP10に一時肉薄しただけでなく、その後もTOP30をキープするなど安定した人気ぶりは特筆に値する。そのほかの新作はいくつかTOP30に入る場面があったものの、上位のポジションをキープするのはなかなか難しいようだ。


『クラッシュロワイヤル』(Supercell)
『ヘ イ・デイ』『クラッシュ・オブ・クラン』『ブーム・ビーチ』に続く、Supercell がグローバルの展開する4つ目のゲームとなる。手持ちのカードを使いながら、自分のタワーを守り、そして敵のタワーを攻めていく、リアルタイム対戦型の新 感覚カードゲームだ。3月2日にリリースされ、3月11日には売上ランキングで17位まで順位を上げる場面もあった(ゲームカテゴリー)。その後、じりじ りと順位を落とし、3月31日以降、TOP30から姿を消した。現在、40位台で推移しており、巻き返しが期待される。
 
出所:AppAnnie


『セブンナイツ』(Netmarbel Games)
高品質のグラフィックスで展開するリアルタイムターン制バトルゲームで、2月5日にリリースとなった。プレイヤーは、チームに合わせて適切な陣形を選択し、 多数のユニークなキャラクターを集め強化させるなど、 無限の戦略要素が楽しめる。リリース後、順調に順位を上げ、一時は売上ランキングで11位につけたこともある。現在もTOP30をキープしており、上位陣に定着したと行って良さそうだ。
 
出所:AppAnnie


『刀剣乱舞-ONLINE- Pocket』(DMMゲームズ)
人気PCブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』のスマートフォンアプリ版で、3月1日にリリースとなった。期待の大きいタイトルだったが、リリース後も順調に伸びた。Google Playの売上ランキングでは一時16位までランクアップを果たした。ただ、その後失速し、100位台まで順位を落としている。
 
出所:AppAnnie


『グリムノーツ』(スクウェア・エニックス)
与えられた運命を演じることを定められた世界で、演じる役割を与えられなかった主人公たちが「役割を演じる」ことと「役割を与えられない」ということに対して立ち向かっていく、RPGの意味を問いかけるゲーム。世界中で愛されてきた童話の世界を舞台に、スクウェア・エニックスが創り出すオリジナルの物語が展開する。1月21日にリリースとなり、急激に順位を上げ、一時11位につけたこともあったが、その後、徐々に順位を落とした。
 
出所:AppAnnie


 
■メーカー別のシェア:バンナム、KONAMI、スクエニ、CA、LINEが存在感

続いてメーカー別にみたランキングの推移を確認していきたい。今回、月末と10日、20日のランキング上位30位について、メーカーごとにセルに色を付けて表示することで、メーカーごとの勢力分布の推移を直感的に分かるようにした。

大手ゲーム会社からみていおう。ここではバンダイナムコエンターテインメント、スクウェア・エニックス、コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)、セガゲームスをピックアップした。これをみると、バンダイナムコエンターテインメントとスクウェア・エニックスが人気IPタイトルを中心に常時3~4タイトルをTOP30に送り込み、スポーツのKONAMIも『実況パワフルプロ野球』が安定したランキング推移を見せた点が特筆事項だろう。また、セガゲームスも『チェインクロニクル』と『ぷよぷよクエスト』、『オルタンシアサーガ』が度々TOP30に顔を出した。
 



次に、モバイルゲーム会社をみていこう。サイバーエージェントグループ、LINE、コロプラ、KLabを取り上げた(共同開発タイトルも含まれるので、大手ゲーム会社と重複している部分がある)。まず、Cygamesとジークレストを擁するサイバーエージェントは、『グランブルーファンタジー』『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』『ドラゴンクエスト モンスターズ スーパーライト』『夢王国と眠れる100人の王子様』などが人気となった。またLINEも『LINE:ディズニー ツムツム』が上位をキープしたほか、『LINEバブル2』、『LINE POP2』、『LINEレンジャー』がたびたびTOP30に入った。コロプラは『白猫プロジェクト』に続き、『魔法使いと黒猫のウィズ』が活躍した。
 



続いて海外勢を見ていくと、Supercellが『Clash of Clans』に加え、新作『クラッシュ・ロワイヤル』がTOP30入りを果たした。また、Com2us『サマナーズウォー』や、Elex『クラッシュオブキングス』も引き続き安定した推移だった。Netmarble『セブンナイツ』は前述のように、1~3月にリリースされたタイトルとして唯一、上位に定着した。他方、Machine ZoneがTOP30から姿を消した。