クリーク&リバー、ビッグデータ分析ツール「EIセンチメント」クラウド版をリリース…人工知能を用いてTVやSNS上のデータからリアルタイムで分析・検証

クリーク・アンド・リバー社<4763>は、4月4日、グループ会社で、データ情報分析サービスを行うエコノミックインデックスが業績や販売データなどの変動要因を人工知能を用いてテレビやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上のデータからリアルタイムで分析・検証できるソフトウェア・ツール「EIセンチメント」クラウド版の提供を開始したと発表した。

「EIセンチメント」は、 SNSやテレビなどの各種メディアにおいて、 企業の広報宣伝活動や報道などによって話題となっている言葉=“空気”が自社の売上高や販売数などのKPIに与える影響度を俯瞰的に可視化・検証するデータ分析サービス。このサービスを使うことで、日々企業が注目しているKPIを入力すると、 業績の変動と相関関係にあると推測されるキーワードが導き出され、クライアント企業が想定していなかった気づきが発見できるという。

EI社では、企業からの依頼に応じてデータサイエンティストがビッグデータから埋もれている“空気”を発掘してビジネス視点や分析結果を報告するサービスを行ってきたが、レポートには高い評価を得ながらも、分析作業に数ヵ月かかることもあった。今回のクラウド版は、 アルゴリズムを自動化させ、 業績数値と分析対象となるキーワードも汎用的なリストから適時取捨選択できるようにしたことで、人工知能によって企業の誰もが手軽に使用できる、としている。
 
 

■ 「EIセンチメント」導入事例

【活用事例】 2016年1月~3月の「ニッポン株式会社(仮名)」の業績に影響を与えた要因は?

具体的なサンプルとして、 公開されている日経平均株価を架空の企業「ニッポン株式会社(仮名)」の業績数値と仮定して、 数値の変動に影響を与えた要因は何なのか、 消費イベント単語や相場用語に加え、 時事キーワードで分析した結果を紹介します。

3ヵ月間の累計値では「原油」がトップスコア、 2位が「保育」、 3位が「キャンプ」となっており、 月別では以下の通りとなりました。

1月:「原油」、 「卒論」、 「日経平均」 2月:「バレンタイン」、 「キャンプ」、 「節分」 3月:「保育」、 「ホワイトデー」、 「春休み」

以下、 「原油」vs「保育」という例で、 画面イメージをご紹介します。


▼2016年1月~3月の業績推移(KPI*) と設定したキーワードの出現回数グラフ ( *日経平均株価の終値を設定)
出現回数だけを見ても業績数値との関連性はわかりませんでした。
 


▼業績数値とキーワードとの相関を表すキーワード影響力のグラフ
1月の「原油」、 3月の「保育」がハッキリと浮かび上がっています。





 
■関連サイト
 

サービス紹介ページ

株式会社クリーク・アンド・リバー社
http://www.cri.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社クリーク・アンド・リバー社
設立
1990年3月
代表者
代表取締役会長CEO 井川 幸広/代表取締役社長COO 黒崎 淳
決算期
2月
直近業績
売上高441億2100万円、営業利益39億5600万円、経常利益40億200万円、最終利益28億9900万円(2023年2月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4763
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