電通、デジタルマーケティング専門の新会社「電通デジタル」を7月1日付で設立へ 広告市場に含まれない関連市場の取り込みを加速

電通<4324>は、4月19日、デジタル領域における成長戦略を加速させるため、デジタルマーケティング専門の新会社「電通デジタル」を7月1日付で設立することを発表する。

デジタルテクノロジーの進化が消費者の行動を著しく変化させている昨今、企業はこれまで個別に対応していたマーケティングプロセスの各段階を有機的に結び付け、効果と効率を最大化する取り組みに注力し始めている。これに対応して、わが国の広告支出においては、インターネットメディアがテレビに次ぐ広告メディアへと成長しており、さらに、ITコンサルやビッグデータ分析、Eコマース支援など、広告市場には含まれないデジタルマーケティング関連市場が大きく拡大している。

こうした状況を踏まえ、新会社「電通デジタル」はグループ各社と連携しながら、既存の広告市場はもちろんのこと、拡大中のデジタルマーケティング市場における需要の取り込みを加速させる。具体的には、新会社はデジタルマーケティングに関する各種「コンサルティング」「開発・実装」「運用・実行支援」の機能を持ち、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション支援、見込み客の発見と顧客獲得からCRMまでのカスタマージャーニーにおける統合ソリューションの提供、ならびにそれらを支えるプラットフォームの構築支援を行っている。

また、最先端のケイパビリティーを保有するための投資活動や技術開発に加え、デジタルマーケティング専門人材の獲得と育成を加速することで、名実ともにデジタルマーケティングにおけるリーディングカンパニーとなることを目指す。

なお、新会社には、本社内組織である「デジタルマーケティングセンター」、顧客企業の"デジタル時代の新しい売り方"のプランニングとビジネスモデルの構築を支援してきた電通イーマーケティングワンと、デジタルパフォーマンスマーケティング領域を中心に顧客企業の事業拡大を支援してきたネクステッジ電通も合流する。

新会社が提供する主なサービスとしては次のようなものを想定しているとしている。

<新会社が提供する主なサービス>
1.デジタルトランスフォーメーション関連サービス
・マーケティングプロセス革新
・マーケティングエコシステム構築
・マーケティングROI向上
・エクスペリエンスデザイン

2.カスタマージャーニー関連サービス
・マーケティングオートメーション
・ウェブインテグレーション
・パフォーマンスマーケティング
・デジタル広告運用
・ダイレクトマーケティング
・ソーシャルメディアマーケティング
・コンテンツマーケティング
・モバイル/アプリマーケティング
・CRMソリューション
・ECソリューション

3.テクノロジーとデータ関連サービス
・データプラットフォーム/マーケティングプラットフォーム構築
・マーケティングテクノロジー/AI/IoT関連サービス

<新会社の概要> 
社名:株式会社電通デジタル(英文表記:Dentsu Digital Inc.) 
所在地:東京都港区東新橋1-8-1(電通本社ビル内)
資本金:4.4億円(予定)
出資比率:株式会社電通 100% 
役員:代表取締役CEO 大山 俊哉(現 電通執行役員)、代表取締役社長COO 丸岡 吉人(現 電通デジタルマーケティングセンター長)
設立日:2016年7月1日(同日より営業開始予定) 
従業員数:600名(予定)