【速報】グリー、ソーシャルゲーム運営子会社ファンプレックスは順調な立ち上がり 田中社長「17年6月期は100億コイン規模に成長」

グリー<3632>は、本日(4月28日)、第3四半期(2015年7月~2016年3月期)の連結決算を発表するとともに、東京都内でアナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催し、ソーシャルゲーム運営を専門に行う子会社ファンプレックスが順調な立ち上がりとなったことを明らかにした。配布された決算説明会資料を見ると、2016年6月期の事業収益は30億コイン程度、そして続く2017年6月期には100億コインを見込んでいるという。

ファンプレックスは、マイネット<3928>やDeNA Games Tokyo、オルトプラス<3672>などと同じく、すでに運営しているソーシャルゲームやスマートフォンゲームの受託あるいは買い取りを行って運営する会社だ。今年2月の決算説明会で事業をスタートしたことが明らかになったが、決算説明会に臨んだ田中良和社長(写真)は「社内にゲームの買取と受託の営業部隊が存在するが、案件獲得は想定を大きく上回っている」と自信を示した。続けて「GREEプラットフォームだけでなく、他のプラットフォームで半分程度の収益をあげたい。伸びしろが大きく、成長が見込まれる」と述べた。

 


会場からは2017年6月期の100億コイン達成の現実性について質問が出たが、取締役 執行役員の小竹讃久氏は、「100億コインはコンサバ(保守的)に見ている数字だ。確実に達成できるとは言えないが、80%はいけるとみている。営業利益率は、ゲームの買取の価格で変わってくる部分があるものの、意外と高い方だと思っている。10~15%は出るのではないか」と回答した。

グリーでは、ファンプレックスについて、内製タイトルの長期運用で培ったクロスプロモーションとIPコラボのノウハウによる高いコイン消費の維持能力、そして、ベトナムにあるオフショア拠点を活用した低コストかつ高品質の運営を強みとして、今後の案件獲得に活かしていくとともに、運営を引き受けたタイトルの収益化を図っていく考えだ。

 
 
(編集部 木村英彦)
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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