【決算分析】クルーズの決算説明資料より…ゲーム事業は41.2%増の営業増益を達成…『エレスト』『グラマス』が引き続き貢献 セカンダリ事業の今後にも注目

5月12日に発表されたクルーズ<2138>の2016年3月期の連結決算は、売上高277億円(前々期比33.3%増)、営業利益24億円(同4.5%増)、経常利益24億円(同2.1%増)、当期純利益15億円(同11.7%増)と増収増益となった。

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今回はクルーズが開示した決算説明資料から、そのゲーム事業の状況をピックアップして分析してみたい。
 

■ゲーム事業はQonQで売上高4%減ながら41%の大幅営業増益に


まずはゲーム事業の四半期ごとの業績推移を見てみると、第4四半期期間(1~3月)の売上高は前四半期比4.8%減の38億8700万円、営業利益は同41.2%増の9億2400万円と減収ながら大幅な増益を達成した。第2四半期には『エレメンタルストーリー』、第3四半期には『ファイナルファンタジーグランドマスターズ』(配信元はスクウェア・エニックス)がリリースされており、初動の数字がやや落ち着いたことで売上高は落ち着いた推移になったと言えそうだ。
 

一方、営業利益については、第3四半期に広告宣伝費を10億6200万円投下したのに対し、この第4四半期は第2四半期とほぼ同水準の7億3400万円となっていることもあり、利益率が多く向上したことが大幅な増益につながったものと思われる。
 
 

■セカンダリ事業の今後の展開にも注目


また、ゲーム事業の2016年3月期からの新たな要素として、セカンダリ事業が加わってきたことも注目だ。発表されているタイトルは『ミリオンアーサー エクスタシス』(スクウェア・エニックスが配信元、グリフォンとクルーズの共同運営)のみだが、ほかにも未公表のタイトルを運営していることを明らかにしており、今後新たな収益源として大きく育っていく可能性もありそうだ。
 

なお、今後の新作リリース方針としては、多くのタイトルをリリースするよりも的を絞ってヒットを当てにいく戦略に転換するとしている。現在は新規ネイティブアプリとして、ヒットタイトル『アヴァロンの騎士』の魅力を活かしつつ、 新しい要素を盛り込んだ新作『アヴァロンΩ(オメガ)』の事前登録受付を実施しており、こちらがどのようなスタートを切るのか注目されるところだ。
 
(編集部:柴田正之)

 
クルーズ株式会社
http://crooz.co.jp/

会社情報

会社名
クルーズ株式会社
設立
2001年5月
代表者
代表取締役社長 小渕 宏二
決算期
3月
直近業績
売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2138
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