
任天堂、第1四半期は386億円の経常赤字に ハードウェアの販売低迷や円高で為替差損が発生
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WiiUとニンテンドー3DSのハードウェアの販売低迷に加え、利益率の高いダウンロード売上が減少したようだ。こうした状況に加え、為替レートが大きく円高に推移したことによる影響もあり、減収・営業赤字転落となっただけでなく、為替差損350億円が発生し、経常損益と最終損益も大きく赤字となった。
ハードウェア別の状況は以下のとおり。
ニンテンドー3DSは、ハードウェアの販売台数は7%減の94万台、ソフトウェアの販売数量は7%増の847万本だった。全世界で発売した『星のカービィ ロボボプラネット』が好調に推移したほか、米国では『ブレイブリーセカンド』を、欧州では『ファイアーエムブレムif白夜王国/暗夜王国』をそれぞれ発売し順調な滑り出しを見せた。
また、Wii Uでは、ソフトウェアの販売本数が3%増の468万本と伸ばしたものの、ハードウェアの販売台数が22万台(前年同期比53%減)と低迷した。『スターフォックス ゼロ』『スターフォックス ガード』や『マリオ&ソニックAT リオオリンピック 』に加えて、前期に発売した『Splatoon』や『スーパーマリオメーカー』も販売を伸ばした
一方で、amiibo(アミーボ)は、amiiboを使って楽しむ新作ソフトが少なかったため、フィギュア型が約170万体、カード型が約130万枚の販売にとどまったという。
2017年3月通期は、売上高5000億円(前年同期比0.9%減)、営業利益450億円(同36.9%増)、経常利益450億円(同56.3%増)、最終利益350億円(同112.1%増)を見込む。従来予想からは変更なし。

スマートデバイス向けアプリ『Pokémon GO』の周辺機器として、アプリと連動してプレイヤーにポケモンの存在を教えてくれる「Pokémon GO Plus」を販売するほか、スマートデバイスビジネスでは、『Miitomo』に続き、『ファイアーエムブレム』や『どうぶつの森』などを配信する予定だという。スマートデバイス向けアプリを継続的に投入することにより、任天堂IP(知的財産)に触れる人口の最大化を図り、新しい需要を作り出すとともに、ゲーム専用機ビジネスとの相乗効果を高めていく、としている。
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企業情報(任天堂株式会社)
会社名 | 任天堂株式会社 |
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URL | http://www.nintendo.co.jp/ |
設立 | 1947年11月 |
代表者 | 代表取締役社長 古川 俊太郎 / 代表取締役 フェロー 宮本 茂 |
決算期 | 3月 |
直近業績 | 売上高1兆3085億円、営業利益3523億円、経常利益3604億円、最終利益2586億円(2020年3月期) |
上場区分 | 東証1部 |
証券コード | 7974 |

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