セガサミーHD、2Q業績予想の修正を発表 営業益は従来予想65億円→140億円に上ブレ 遊技機事業の収益性改善やコンテンツ事業の好調などで

セガサミーホールディングス<6460>は、9月28日、2017年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の修正を発表、売上高は従来予想1800億円から1700億円(増減率5.6%減)と従来予想を下回る見通しながら、営業利益は同65億円から140億円(同2.1倍)、経常利益は同65億円から135億円(同2.0倍)、四半期純利益は同34億円から210億円(同6.1倍)にいずれも上方修正された。
 

修正の理由は、売上高は遊技機事業における販売スケジュール見直しに伴い、前回予想を若干下回る見込みとなった。一方で、遊技機事業における部品のリユースなどによる収益性改善、エンタテインメントコンテンツ事業全般が好調に推移したこと、7月13日に公表の通り、固定資産の譲渡に伴う特別利益を計上したことなどから、営業利益、経常利益、四半期純利益は前回予想を大幅に上回る見込みとなった。

遊技機事業においては、一部タイトルの販売スケジュールを見直したことに伴い、主力タイトル「パチスロ北斗の拳 修羅の国篇」の納品スケジュールが、第2四半期から第3四半期にまたがって納品されることとなったことから、パチスロ遊技機の販売台数は約8万2000台(前回予想約13万9000台)となる見込み。パチンコ遊技機においては、第2四半期に販売を行った「ぱちんこCR蒼天の拳 天帰」の販売が好調であったことを主因に、パチンコ遊技機の販売台数は約7万6000台(前回予想6万8000台)となる見込み。一方で、当初予想よりも、部品のリユースを中心としたコスト改善効果が発生していることや開発費を中心とした販管費が減少していることなどを要因に、収益性の改善が進んでいる。

エンタテインメントコンテンツ事業においては、デジタルゲーム分野において4月より PS4での配信を開始した『ファンタシースターオンライン2』が引き続き好調を維持しているほか、スマートデバイス向けタイトルについては、『ぷよぷよ!!クエスト』『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』などの既存主力タイトルを中心に堅調に推移した。

パッケージゲーム分野においては、5月発売の『Total War』シリーズの最新作『Total War: WARHAMMER』に加え、9月発売の『ペルソナ』シリーズ最新作『ペルソナ5』などの主力タイトルの販売が堅調に推移している。アミューズメント機器分野およびアミューズメント施設分野においては、引き続き『艦これアーケード』の稼働が好調に推移しており、レベニューシェアモデルによる収益が想定を上回って発生しているほか、アミューズメント施設の稼働回復の要因となっている。映像・玩具分野においては、劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」がシリーズとしては過去最高の興行収入を記録している。

なお、2017年3月期通期連結業績予想については、第3四半期以降の製品及びサービスなどの販売状況、稼働状況のほか、上記の要因による影響を慎重に見極めた上で、見通しが明らかになり次第速やかに公表するとしている。


 
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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