【ゲーム株概況(11/7)】上方修正のイグニスがストップ高 増益決算のDeNAしっかり 新作事前登録のケイブも買われる

11月7日の東京株式市場では、日経平均株価は続落し、前日比271.85円高の1万7177.21円で取引を終えた。米大統領選のヒラリー・クリントン氏の私用メール問題で、FBIが訴追を求めないと伝わったことを受けて、買い戻しの動きが強まった。為替相場も1ドル=104円台と円安となったことも手がかり材料となった。

こうしたなか、ゲーム関連株の動きを見てみると、イグニス<3689>がストップ高まで買われた。11月4日、16年9月期の連結業績予想について、営業利益を従来予想の12億円から14億円(同16.7%増)に引き上げたことが好感された模様だ。またVRコンテンツを手がける子会社も設立したと発表した。

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ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>もしっかり。11月4日に第2四半期累計の決算を発表したことが手がかり。発表した決算は、売上収益が765億円(前年同期比2.2%増)、営業利益が152億円(同33.7%増)だった。ゲーム事業が減益だったが、スポーツ事業が伸長した。また任天堂との協業タイトルへの期待や、キュレーションプラットフォームの成長も評価されたようだ。

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ケイブ<3760>も大幅高。この日、ケイブがライセンスを提供し、 韓国のスマートフォンアプリ開発会社であるMobirixが開発する『虫姫さま GOLD LABEL(英: Bug Princess GOLD LABEL)』の事前登録受付を開始したことを発表しており、今後の業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。

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他方、ドリコム<3793>が反落。同社のリリースした『ダービースタリオン マスターズ』がApp Store売上ランキングでTOP30に入ったものの、市場では反応薄だった。前週末の段階で株価が大きく上げていたこともあり、ランキングの上昇については株価に織り込まれていたとの見方も出ている。


 
■ゲーム関連株
 
株式会社イグニス
http://1923.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社イグニス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役社長 銭 錕(センコン)/代表取締役CTO 鈴木 貴明
決算期
9月
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