​サイバーエージェント、アドテクスタジオのAI研究組織「AI Lab」が米イェール大学の成田悠輔氏をアドバイザーに招聘

サイバーエージェント<4751>は、アドテクノロジー分野におけるサービスの開発を行うアドテクスタジオが2016年1月設立した人工知能をアドテクノロジーに活用するためのAI研究組織「AI Lab（エーアイ ラボ）」において、米イェール大学の成田悠輔氏をアドバイザーに招聘し、産学連携を実施したことを発表した。

近年、動画広告やテクノロジーを活用した新たな広告の登場により、従来、テレビCMなどのマス広告を中心に広告出稿を行ってきたブランド企業のデジタル広告活用が進んでいる。国内のインターネット広告費は2015年には1.1兆円を超え(電通「2015年 日本の広告費」出典)、中でも急成長を遂げるスマートフォン広告は2020年には7,500億円超規模になると予想されている(CyberZ「国内スマートフォン広告市場調査」出典)。

成田悠輔氏は、東京大学を卒業後、東京大学大学院を修了し、米マサチューセッツ工科大学（MIT）にて博士号を取得。現在は、米イェール大学の経済学部とCowles Foundationにて研究に従事している。因果推論・計量経済学とその市場設計（マーケットデザイン）・教育・労働などへの応用において期待を集める若手リサーチャーだ。

今回「AI Lab」では成田悠輔氏をアドバイザーに招聘し、「広告によるユーザー体験やブランド体験への影響の因果関係の推定」や「広告取引における価格決定メカニズムの改善」といった課題に取り組み、アドテクノロジー分野における経済学の応用を進めていく。これまで、「AI Lab」で培ってきた機械学習の技術と、計量経済学やマーケットデザイン考え方を組み合わせ、新世代の広告配信技術の研究・開発を行っていく。

「AI Lab」は2016年1月の設立以来、高度なAI研究技術を持ち、実用化に積極的な研究室との産学連携を進めており、これまで、東京大学、明治大学、静岡大学、電気通信大学と産学連携を行っている。今回新たにイェール大学の成田氏と産学連携したことにより、5つの大学と各AI分野において研究を行い、今後も、企業とユーザーをOne to Oneで結び、最適なタイミングで最適な情報を届ける広告配信技術の実現を目指し、研究・開発に努めていく方針だ。