ユナイテッド、17年3月期業績予想のレンジを上方修正…営業益は7億~10億円→10億~13億円に スマホコンテンツとファンド運用益が予想上回る

ユナイテッド<2497>は、1月31日、2017年3月期通期の連結業績予想の修正を発表した。同社は、売上高と営業利益のレンジ予想を開示しているが、このレンジを売上高は純来予想の130億~145億円から140億~150億円、営業利益は同7億~10億円から10億~13億円へと上方修正している。
 

注力事業の一つであるスマホコンテンツ事業が計画以上に収益貢献したことと、ファンド運用益見込が前回予想時より増加したことが主な修正の要因。なお、アドテク事業の利益率水準が想定以上で推移したことも利益面での計画上ブレに寄与しているとのこと。

同日発表された第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高102億4800万円(前年同期比27.7%増)、営業利益7億5700万円(同42.6%減)、経常利益7億9400万円(同46.5%減)、四半期純利益3億6800万円(同73.8%減)となった。第2四半期には営業利益と経常利益での黒字計上に続き、この第3四半期は、四半期純利益も第2四半期までの赤字計上から黒字転換を果たしている。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①広告事業…売上高59億800万円(前年同期比35.8%増)、セグメント利益7億4900万円(同95.0%増)
アドテク事業は、DSPとSSPがともに増収を継続した。また営業利益は、前年同期に先行投資の影響で一時的に低下した売上総利益率が改善して先行投資実施前の水準に回復したことなどによって、売上高以上の成長となった。

②コンテンツ事業…売上高41億2300万円(同106.8%増)、セグメント利益2億4000万円(前年3億1100万円の赤字)
スマホコンテンツ事業は、上半期にテレビコマーシャルを中心とした大型広告投資を実施したネイティブソーシャルゲーム『クラッシュフィーバー』と、M&Aによって前期末より連結子会社となったSmarprise(スマープライズ)のアフィリエイトサービス「SMART GAME(スマートゲーム)」がけん引して増収となった。利益面においても主に「クラッシュフィーバー」において広告投資に対する利益回収が進み、増益となった。

③インベストメント事業…売上高3億1500万円(同81.9%減)、セグメント利益2億2700万円(同86.3%減)
ファンド運用損益の計上などがあったものの、前年同期において投資先の富士山マガジンサービス上場に伴う大型の株式売却益を計上したことなどが影響した。


 
ユナイテッド株式会社
https://united.jp/

会社情報

会社名
ユナイテッド株式会社
設立
1998年2月
代表者
代表取締役社長兼執行役員 早川 与規/代表取締役兼執行役員 金子 陽三
決算期
3月
上場区分
東証グロース
証券コード
2497
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