【連載】ゲーム業界広報TIPS(2)  リリース送信メールの件名を工夫しよう

第2回目は、「メールの件名」だ。当社のようなニッチメディア(自分でいうか)でも一日に届くプレスリリースがメールで150~200通に及ぶ。要するに、たくさん来るということなのだが、チェックする際、とりあえず優先順位の高そうなものからメールを見ていく。そこでポイントになるのが送信者(会社名)とメールの件名だ。ここで読者の関心の高そうなニュースや、業界にとって重要なニュースかどうかを判断することになる(ただしメールは原則、全て目を通す)。

意外と多いと思っているのが「プレスリリースの送付」「プレスリリース掲載の依頼」といった類の件名である。到着したメールを一通りチェックして、最後に読むのがこの件名である。メディアの立場になってわかったのだが、優先順位の高いものからチェックするため、ついつい具体的な件名のメールからチェックするのが習慣になるのだ。広報の仕事をやっていた時、メディアの方から「件名やリリースの題名を工夫してくれると助かる」と言われたのだが、「そういうことか」と感じた次第である。

したがって、件名を考えるのが不得手あるいは難しい場合、せめてゲームタイトルだけでも入れると印象が変わってくるように思う。具体例を出すと差し障りがあるので、あくまで今回のための説明のために作ったケースだが



よりも



の方が何を扱っているのかわかるので、とりあえず見てみようとなりやすい。

また、前置きが非常に長く、伝えたいことがよくわからないものも見受けられる。こういうメールも「後でいいかな」となりがちだ。例えば…



あまりに長くて途中で切れてしまい、何のメールか分からなくなっている。改善するとすれば、大げさな表現をなくすとともに、何のお知らせかを一読して判別できるようにし、その後、引きとなる要素を記載する、といった形でも良いかもしれない。



といった形だ。この変更が良いかどうかはさておき、メールの件名を工夫してもらえると、取り扱いの優先度が上がるかもしれない、というお話でした。広報対応の上手な会社は、そのちょっとした工夫を積み重ねていると感じます。

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過去の掲載記事

(1)  プレスリリースで送信するファイル一式について




 
(編集部 木村英彦)